目が見えないことの怖さ!同行援護の研修を通して学んだ視覚障がい者の方が感じる恐怖とそれを乗り越えていくことへのリスペクト!
どうも。カイゴミライズアカデミーで講師を務めますの河野つなきです。
今回は、同公援護について投稿していきます。主な内容は「指定番号取得時の資格の要件」「資格はどうやって取得する?」という内容でまとめてみました。最近同公園後の指定番号を取得する際の要件が、変化し管理者になるものに対して資格の要件が追加されました。このことも踏まえこの投稿がたくさんの方の参考になれればと思います。
それでは本題に入りましょう。
目次
・同行援護の管理者要件の変更について
・さっそく私も同行援護の研修を受けてきました
・同行援護の授業をきっかけに盲導犬に関して調べました!!
・同行援護の研修で学んだ知識
・私の恩師でもある馬淵先生
・同行援護の研修では技術も学びます
・最後に・・・
同行援護の管理者要件の変更について
まず冒頭で述べました。同行援護の管理者が資格を取得しておかなければならない。という内容に変更されました。今までは必要なく管理者を置くことと人員基準さえ満たしていれば問題ありませんでした。それが、2019年4月より同行援護の指定番号を持つ事業所の管理者は、同行援護の応用の資格の取得をしなければならなくなりました。
※行動援護に関しても2021年4月までと要件の期間の引き延ばしがされているようですが毎年このような話が出ているので2021年度はどうでしょうか?
さっそく私も同行援護の研修を受けてきました
このような経緯もあり、2019年5月に私も同行援護の研修を受けに行きました。同行援護の研修は大阪府豊中市にあるベストウェイケアアカデミーで研修を受けました。授業内容に関しては、実際、目がみえない当事者の方の授業がありました。その方は、全盲で盲導犬を連れて授業を行っていました。1クール50分の授業になるのですが、講師の方に付き添っている盲導犬は声を出すことなく先生の足元で静かに伏せている状態でした。
私は、その光景にただただ感心しました。
同行援護の授業をきっかけに盲導犬に関して調べました!!
盲導犬にも現役というのがあり、関西盲導犬協会で10歳の誕生日を迎えたときに引退するという決まりになっているようです。そのことを話してくれた先生は少し悲しそうに見えたのが印象的でした。
引退後の盲導犬は、犬を引き取ってくれるボランティアさんのもとで生活をしていくようです。10歳の犬というのはまだまだ走り回れるような元気なイメージがありますが、盲導犬ではまだ元気なうちに引退して、新たな人生を楽しんでもらうため早めに現役の引退を行うようです。
これを機に犬が人間だったら何歳に相当するのだろうか調べてみました。犬の大きさでその内容は変わるようですが、盲導犬のような大型犬の場合、10年生きた犬は人間の年齢で言うと「64歳」という年齢になるようです。現在の人間の定年退職と似たような年齢になっています。
犬社会と人間社会にこのような共通点があったのですね。
同行援護の研修で学んだ知識
まず目が見えない方が使う補助具や福祉用具等の名称や色々な知識や専門用語。例えば視力検査をするときに、使われるマークのことなどを教わりました。私はこの授業を受けるまでは勝手にパックマンと呼んでいました。
あの「C」のようなマークはランドルト環というようです。フランスの眼科医の名前からとってきたようです。そのような基礎知識を学びたくさんの成長がありました。
私の恩師でもある馬淵先生
また、今回研修を受けさせていただきましたベストウェイケアアカデミーの講師。代表でもある馬淵講師が本当に素晴らしい方で、この先生には、たくさんのことを学びたい!!と思い授業をベストウェイケアアカデミーで受けさせていただきました。この学校を選ぶときにあらかじめホームページで先生のことは知っていました。馬淵講師の授業を受けてみたいと思ったのがこの学校に決めたきっかけです。馬淵講師の授業を受けることにより、前々からヘルパーの資格を取れる学校をしたいと思ってはいましたが、この思いがさらに強くなり、前進させてくれるきっかけをくれたのがベストウェイケアアカデミーの馬淵先生です。
同行援護の研修では技術も学びます
基礎知識の次は、実技でした。教室の中で目的地まで目隠しをして移動するという内容の授業内容でした。
この実技を通して目が見えない方に対しての外出援助の技術を詳しく学びました。また、視覚障がい者の方の心情や声かけなどの心構えといったところも授業の中で教えていただきました。
ここまでは難なく終えていましたが、次の授業がこの講習で一番印象的でした。
次は目隠しをしながら、援助者(生徒同士)の援助を受けながら、実際外に外出し移動するというものでした。この授業で学んだこと!
それは、目が見えない事の恐怖でした。
目が見えない状態で外を歩くということは、目が見えない為、視力という感覚以外の感覚に集中してしまいます。
風や温度といった触覚。周りの臭いといった嗅覚。そして、何を言っても聴覚が一番研ぎ澄まされました。道路を走る車の音、特にトラックが通れば過度に反応してしまいました。横を通る自転車の音。シャッターを開ける音。色々な音が気になりました。今回の同行援護の研修では援助がついている条件で手引き歩行で移動していました。
実際の視覚障碍者の場合、白杖(視覚障がい者の方が使う杖※自分の前にある障害物、段差を察知する等の役割があります)をもって一人で移動します。
自分ならまずそこで立ちすくんでしまいその場から動けなくなってしまいます。
最後に・・・
今回の授業では、基礎知識をたくさん学びました。支援するための技術も学びました。それ以上に学んだことは、目が見えない方の不自由さや不安や苦労。研修だったので一時的な体験になりますが、目が見えない怖さを体験できました。白杖を持って歩いている方は、健康で外出することが当たり前の人ではわからない勇気や苦労や危険と隣り合わせに外出していることを感じました。また、外の世界は広いです。場所が変われば、頭の中にあるマップも変わります。
話しが戻りますが、今回の講習で目が見えない当事者の方の講師の授業がありました。その講師の方は海外にも行くようです。ある程度、マップをイメージして海外に行くと言ってはいましたが、その行為ですら途方もない苦労だと思います。不安も絶えないと思います。それでも困ったときは現地の方に助けてもらいながら移動するようです。今回の研修では、知識、技術以外にも視覚障がい者の勇気とバイタリティーを感じることが出来ました。
今回のベストウェイケアアカデミーでの同行援護の研修で当事者の方の心情を少しでも学べたことをうれしく思います。自分の為になった貴重な時間でした。