和泉市 実務者研修 カイゴミライズアカデミー

令和4年度介護福祉士国家試験を介護福祉士が解説をします!レッスン137「こころとからだのしくみ〜皮膚の構造と機能〜」

どうも。カイゴミライズアカデミーで講師を務めます。河野つなきです。今回の投稿は介護福祉士の試験範囲について解説していきます。こころとからだのしくみ」から皮膚の構造と機能について解説していきます。

目次

・皮膚の構造

・皮膚の機能

・汗について

・皮脂について

・垢と角質層について

・加齢臭について

・まとめ、感想

皮膚の構造

人のからだは皮膚で表面が覆われています。皮膚は表面から「表皮」「真皮」「皮下組織」からなります。皮膚の表面には無数の微生物が存在しており、通常は弱酸性である。

また、図にあるエクリン腺アポクリン腺は、分布している場所によって出る汗の性質が異なります。

皮膚の機能

皮膚には次のような機能があります。

【保護機能】

外部の衝撃から、体内の臓器を保護します。

【バリア機能】

外部からの細菌、異物の侵入を防ぐ

【保湿機能】

体内の水分や栄養の漏出を防ぐ

【排泄機能】

汗を分泌して、体内の老廃物を体外へ出す

【感覚器としての機能】

触覚、痛覚、圧覚、温覚、冷覚の情報を伝達する。

【体温調節機能】

暑い時は発汗し、寒いときは血管や毛孔を収縮させる。

【ビタミンD産生機能】

紫外線を浴びて、ビタミンDを作る。ビタミンDは、カルシウムの吸収を助けて、骨を丈夫にします。

汗について

皮膚から出る汚れには、皮脂があります。汗は2種類の汗腺から分泌されます。

【エクリン腺】

全身に分布しています。エクリン腺から分泌される汗の成分は電解質で、ほとんどにおいがない。分泌部は、真皮から皮下組織にあります。

【アポクリン腺】

腋窩乳房陰部などに分布しています。アポクリン腺から分泌される汗には有機成分が含まれているため、においがあります。分泌部は、真皮から皮下組織にあります。

感染菌1番多く分布しているのは手のひら、次に足底そしてと続きます。汗が皮膚面で蒸発するときに体熱を放散し、体温を調節します。汗をかかない生活は能動汗腺を減少させ、汗をかきにくくします。発汗ができないと排熱ができず、からだは代謝を抑制するため、低代謝の悪循環に陥ります。能動汗腺とは、エクリン腺のうち、実際に汗を出す汗腺のことをいいます。汗の出ない汗腺は不能汗腺」といいます。

皮脂について

皮脂は、皮膚をなめらかにするとともに、抗菌作用を発揮します。皮脂の分泌が過剰な場合は、毛孔を詰まらせることがあるが、皮脂が少なすぎると、皮膚が乾燥します。清潔援助では、皮脂を落としすぎないよう注意し、必要に応じて、入浴後に保湿クリームを使います。

垢と角質層について

表皮にある角質層は、平均28日間で垢となり、剥がれ落ち、絶え間なく新しい角質層が作られます。角質層は、内部の細胞を乾燥などから防御している。

垢は自然にはがれ落ちるものなので、ゴシゴシこすらないようにする。また、からだを洗う用具や洗い方で乾燥を助長することがあるので、注意が必要です。

必要に応じて、入浴後に保湿クリームなどを使用して乾燥を防ぎます。

加齢臭について

中高年になると、加齢臭の原因となるノネナールという物質が皮膚で生成されるようになり、加齢とともに増えます。加齢臭の防止には、ノネナールは水に溶けるので、濡れたタオルでこまめに体を拭き、清潔な衣服に毎日着替えるなどの清潔保持が効果的です。また、加齢臭を抑える効果のある石鹸やシャンプーもあります。

まとめ、感想

皮膚は無意識のうちに古いものから新しいものに入れ替わり剥がれ落ちています、また適度な運動により、汗腺が活性化され本来の機能を保つことができます。

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