和泉市 実務者研修 カイゴミライズアカデミー

令和4年度介護福祉士国家試験を介護福祉士が解説をします!レッスン145「医療的ケア〜医療的ケアの安全の確保〜」

どうも。カイゴミライズアカデミーで講師を務めます。河野つなきです。今回も引き続き介護福祉士の試験範囲である医療的ケア」の分野から解説していきたいと思います。今回、解説していく内容は医療的ケアの安全な実施についてまとめていきたいと思います。

目次

・安全に医療的ケアを実施する重要性

・ヒヤリ・ハットとアクシデント

・出来事の影響度分類

・まとめ、感想

安全に医療的ケアを実施する重要性

安全で確実な医療でケアを実施するには、以下のことが重要です。

【命を守ることを最優先にする】

①適切な知識や技術を修得する

自信のない行為は行わない

③確実に実行できる人に依頼する

④失敗した場合は、速やかに報告する

【介護福祉職ができる範囲、役割を正しく理解する】

介護福祉職が医療的ケアを実施するには、医師の指示と承認が必要です。吸引が必要な状態かどうかの判断・確認は看護職の役割です。

介護福祉職は、普段との違いや異常を発見したときは、速やかに看護職に連絡・報告して、新たな指示を受けます

【安心につながる冷静で確実な行為をする】

実施する介護福祉職の緊張や不安は、利用者に伝わります。利用者が不安になったり、不信感を抱いたりすることがないよう、冷静に確実で実施する力をつけます。

【失敗などを隠さずに報告する】

失敗したこと、ヒヤリとしたこと、ハっとした事は、ひとりで抱え込まずに速やかに報告し、再発防止に向けて情報を共有する。

ヒヤリ・ハットとアクシデント

医療的ケアを実施するときにヒヤリ・ハットやアクシデントが発生したら、決められた手順に従い、すぐに医師・看護職に連絡して、対応します。発生の原因やプロセスは、記録に残しておきます。

ヒヤリ・ハット報告書に関しては違うページで詳しくまとめていますので、下記のページを参考にしてください。

≪令和4年度介護福祉士国家試験を介護福祉士が解説をします!レッスン41「コミニケーション技術〜報・連・相〜」≫

出来事の影響度分類

「出来事の影響度分類」では、レベル0からレベル2をヒヤリ・ハット(インシデント)レベル3aからレベル5をアクシデントに分類しています。分類は次のようになります。

【レベル0】

エラーや医薬品・医療用具の不具合が見られたが、対象者には実施されなかった

【レベル1】

対象者への実害はなかった(何らかの影響与えた可能性は否定できない)。

【レベル2】

処置や治療は行わなかった(対象者観察の強化、バイタルサインの軽度変化、安全確認のための検査等の必要性は生じた)。

【レベル3a】

簡単な処置や治療を要した(消毒、湿布、皮膚の保護、鎮痛剤の投与など)。

【レベル3b】

濃厚な処置や治療を要した(バイタルサインの高度変化、人工呼吸器の装着、手術、入院日数の延長、外来患者の入院、骨折など)。

【レベル4a】

永続的な障害や後遺症が残ったが、有意な機能障害は伴わない

【レベル4b】

永続的な障害や後遺症が残り、有意な機能障害の問題を伴う

【レベル5】

死亡(原因疾患の自然経過によるものは除く)

まとめ、感想

このように医療的ケアは人の命に関わる行為であり、安全で確実に行うことが求められます。生命の維持を行うためにも必要ですが、間違った知識と技術で行ってしまうと命のリスクにも関わります。

また、医療的ケアをリカバリーするためにも人体の生理・解剖学や救急蘇生の知識も習得する必要があります。

救急蘇生に関しては違うページで詳しくまとめていますので、下記のページを参考してください。

≪令和4年度介護福祉士国家試験を介護福祉士が解説をします!レッスン146「医療的ケア〜救急蘇生〜」≫

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