和泉市 実務者研修 カイゴミライズアカデミー

知ってて得!「う」から始まる介護現場で役立つ用語集

どうも。カイゴミライズアカデミーで講師を務めます河野つなきです。今回は介護ともに医療に関係する専門用語を解説していきたいと思います。現場でも各種試験でも役立つ知識なので幅広く使える内容となっています。

今まで知らなかった用語をしっかりと学んでいきましょう。

【ウイルス】

細菌より小さな病原体です。遺伝子情報を含む物質とそれを包む殻から構成されています。他の生物の細胞に寄生して増殖し、抗生物質は効かない。

【ウイルス性肝炎】

以下の3種類に分けられます。

《A型肝炎》

A型肝炎ウイルスへの感染による急性肝炎です。ウイルスは糞便から人のからだや水道を介して、食品や飲料水に混じることで体内へと侵入します。慢性化することはない。

《B型肝炎》

B型肝炎ウイルスへの感染によって発症します。ウィルスは血液を介して体内へ侵入します。母子感染のほか、輸血や臓器移植、性行為などで感染します。

《C型肝炎》

C型肝炎ウイルスへの感染によって発症します。初期症状がほとんど現れず、約70%の患者が慢性化してしまい、肝硬変肝臓がんになるリスクが高まります。B型肝炎と同じく血液を介して体内に侵入するが、母子感染や性行為が原因で感染する可能性は低いとされています。

【ウェクスラー式知能検査】

以下の2種類があります。

《WAIS》

知識、数唱、単語、算数、理解、類似の回検査による言語性検査と、絵画完成、絵画配列、積み木模様組み合わせ、符号の下位検査による動作性検査から知能指数を算出します。

《WISC》

17歳未満が対象の知能検査です。全体的な認知能力を表す全検査IQと4つの指標得点が算出できます。

【ウェルナー症候群】

遺伝性の早老症の1種です。白髪、白内障、肌の萎縮など生理的老化が極端に早く進みます。10歳以降の思春期で成人期に発症をします。

【ウェルニッケ失語(感覚性失語)】

脳のウェルニッケ中枢が障害されて起こり、聞いた言葉が理解できない話す事はできるが意味不明な言葉を話すなどの症状があります。

【ウェルビーイング】

個人の尊重と自己実現の保障があり、身体的、精神的、社会的に良好な状態であることを示します。1946年(昭和21年)のWHO憲章草案の「健康」を定義する記述で用いられています。

【ウォーカーケイン】

立ち上がりや歩行を補助する歩行器型杖です。支持基底面が広く大きく安定し、手を離しても倒れないため、手すりに近い感覚で使用できます。

【ウォーターベッド】

中に水が入っているマットレスを使ったベッドです。横になったときに体圧が分散されるため、褥瘡予防効果があります。温度調節が可能なヒーター付きのものもあります。

【ウォーターマット】

内部に水が入ったマットです。体圧分散効果が高く、寝たきりの高齢者の褥瘡予防などに使われます。

【ウォッシュクロス】

正方形の小さなタオルのことで、清拭を行うときに手に巻いて使用します。

【うがい法】

水や薄めた薬液を口に含んですすぎ、吐き出してうがいや口を洗浄することです。殺菌、消毒、脱臭、消炎などの効果があります。

【う蝕(うしょく)】

虫歯のことです。歯に付着した糖質などを口の中の細菌が分解すると酸が作られます。その酸で歯が溶かされることで起こります。う蝕がエナメル質、象牙質、歯髄を蝕んでいきます。痛みは進行( C1 → C2 → C3 → C4)に合わせて激しくなるが、 C4になると神経が壊死するため痛みを感じなくなります。

【内田クレペリン精神検査】

簡単な計算を行うことで作業能力や性格、行動の特徴を判定することができる心理検査です。ドイツの精神医学者クレペリンの研究をもとに、日本で開発されました。

【うっ血】

静脈の血流が障害されることにより、血液が特定の部位の抹消に滞った状態です。

【うっ血性心不全】

心臓機能の低下により、全身に血液が供給できなくなった状態です。肺に血液が貯留し、呼吸困難、全身の浮腫、息切れなどが生じます。

【うつ状態(抑うつ)】

気分が落ち込み、意欲や気力が減少するという病気の状態を指します。動作も緩慢になり、食欲不振も見られます。

【うつ熱】

熱の発散が妨げられ、体内にとどまることにより、体温が上昇した状態のことです。めまいや吐き気、頭痛が起こり、意識障害など重篤な状態になることがあります。

【うつ病】

気分障害の1つです。落ち込み、抑うつ、意欲低下、不眠、集中力低下などの精神症状が現れます。身体症状では倦怠感、食欲低下などがあります。

【上乗せサービス】

市町村が介護保険の給付の上限である支給限度基準額を超えて独自に提供するサービスです。居宅サービスなどの回数や時間を増やすなどがその対象です。

【運営適正化委員会】

社会福祉法に基づいて都道府県の社会福祉協議会に設置され、利用援助事業の適正な運営、利用者からの苦情などの解決にあたります。

【運動器】

骨、関節、筋肉、神経など、体を動かすために必要な組織や器官の総称です。健康寿命伸ばすには運動器を鍛えることが重要です。

【運動機能障害】

神経、骨や関節、筋肉などが何らかの原因で損傷され、身体の動きが不自由になったり、動かすことができなくなったりする障害です。

【運動工学】

人体の機能・構造と運動間の力学的相互関係に関して、計測、分析・評価などを行う科学的な体系です。リハビリテーション工学に含まれる分野の1つでもあります。

【運動失調症】

筋肉や骨に異常がないにもかかわらず、小脳や大脳などの障害により、筋肉の協調運動が困難になることにより、動作をスムーズに行うことができない状態です。

【運動処方】

健康づくりのために運動を計画している人が安全かつ効果的に運動ができるように、医学的検査を実施し、運動の強度や頻度、継続時間、負荷方法などを示すことです。

【運動麻痺】

運動中枢、末梢神経、筋繊維のどれかに障害があるため、自分の意思で筋肉を動かせない、または動かすことが難しくなった状態です。脳血管性が脊髄障害などでみられます。

【運動野】

運動をコントロールする大脳の皮質の一領域で、電気信号により筋肉収縮の命令を出します。体の各部位に対応した領野があります。

【運動療法】

体を動かすことで病気や障害の改善、身体機能の向上を図る治療方法です。生活習慣病などの治療のために食事療法、薬物療法とともに処方する場合もあります。

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