知ってて得!「き」から始まる介護現場で役立つ用語集
どうも。カイゴミライズアカデミーで講師を務めます。河野つなきです。今回もお馴染みの介護現場で役立つ用語集シリーズを投稿していきます。今回は「き」から始まる用語をまとめていきます。皆さんも今回の投稿を参考にぜひとも介護現場で役立っていただけたらと思います。
【既往歴】
その人の過去の病気のことです。または健康状態とともに記憶したもののこともいわれます。診断や治療法、薬の処方などを決定する上で重要な資料となります。現在の疾病に関しては現病歴といいます。
【記憶障害】
見聞きしたことを覚える「記銘」、それを保持して必要に応じて取り出す「想起」といった各機能が衰えたり失われたりする障害です。
【機械浴】
利用者を機械を使って入浴させる方法です。椅子に座ったまま、また、ストレッチャーに寝たまま浴槽につかることができます。そのままからだを洗うこともできます。
【気管】
喉頭から気管分岐部までの細長い器官です。空気の通り道であり気管分岐部からは気管支が左右の肺に続いています。
【義眼】
病気や事故により、眼球が失われた際に用いられる人工の眼球です。ガラスや合成樹脂などで作られており、障害者自立支援制度における補装具費支給の対象となります。
【気管カニューレ】
気管切開をした際に装着する人工呼吸器のチューブです。呼吸管理のために取り付けられます。
【気管支炎】
細菌やウィルスにより気管支が炎症を起こし、発熱、呼吸困難、胸痛、激しい咳などの症状が見られる病気です。炎症が気管支の先にある肺まで広がった状態が肺炎です。
【気管支ぜん息】
慢性的な気管支の炎症、気道の狭窄などが特徴の疾患です。呼吸が苦しくなり、喘鳴や咳などの症状が起こります。アレルギーが原因となるが、原因となるアレルゲンが不明な場合も多い。感染や精神的ストレス、大気汚染などが誘発することもあります。
【気管切開】
何らかの原因で呼吸が困難になった際に気道確保のために道を切り開き、気管に穴を開ける処置です。切開口には気管カニューレなどの人工呼吸器のチューブを挿入します。
【気管内吸引】
気管内にある異物や分泌物を取り除く処置です。口や鼻からカテーテルを挿入して吸引します。
【気管内挿管】
気道を確保するためや誤嚥の防止をするために口や鼻からチューブの挿入を行う処置です。
【危機介入】
事故、自然災害などの問題による危機状態からの脱出を目的とし、危機に直面した本人や家族に積極的に働きかける援助方法です。
【利き手交換】
麻痺、病気や怪我による切断など、利き手側が使えなくなった場合に、反対側の手を訓練して使えるようにすることです。利き手が使えなくなったとしてもQOL(生活の質)の確保のために重要です。
【起居様式】
住宅内での生活様式のことです。椅子やベッドなどを使う「椅子座様式」。畳に直接、布団を敷いたりして寝たりする「床座様式」があります。
【起座位】
呼吸困難等が起こった際に取る座位の1つです。状態を起こして座り、テーブルなどに置いたクッションや枕などを抱えるようにしてうつぶせに座る体位です。
【起座呼吸】
臥位より起座位のほうが呼吸が楽になる状態です。呼吸器疾患があると仰臥位になったときに肺への血流が増して肺うっ血が起こり呼吸困難を招くことがあります。
【きざみ食】
咀嚼する力が弱い人のために食べ物を小さく刻んで食べやすくした形態にした食事です。刻んだだけでは十分ではなく食欲が高まるような盛り付けや飲み込みやすくするためにとろみをつけるなど工夫が必要です。
【義肢】
四肢を失った際にその部分の機能や外観を補うための人工の手足のことです。大きく分けて上肢を補う「義手」と下肢を補う「義足」の2種類があります。
【義歯】
失われた歯を補う人口の歯です。一般的に入れ歯と呼ばれます。自分で装着できるものには総入れ歯と部分入れ歯があります。骨に穴をあけて接着するインプラント義歯も義歯の種類の1つです。
【義肢装具士】
義肢や装具の制作やそれがからだに合うように調整する専門の職業です。1987年(昭和62年)の義肢装具士法の制定により創設された国家資格です。
【器質性精神障害】
脳の病変が原因で起こる精神障害のことです。症状には「せん妄」「認知症」「健忘症候群」「器質性妄想症候群」「器質性幻覚症」「器質性感情症候群」「器質性パーソナリティ障害」などがあります。
【義歯の手入れ】
義歯の清掃のことをいいます。口腔内を清潔に保つために必須です。毎食後に外して歯ブラシで磨く。また寝る際にも外して磨いてから洗浄液に浸しておきます。また熱湯には弱く変形する可能性がありますので気をつける必要があります。口腔内を清潔に保つことは誤嚥性肺炎の予防にも効果的です。
【喜寿】
77歳の別名および77歳を祝う賀礼です。「喜」の字は草書体が七十七と読める事が由来です。
【義手】
上肢を失った際にその外観や機能を補うために用いる義肢です。装飾用義手、能動義手、作業用義手、電動義手の4種類があります。障害者総合支援法の適用となります。
【基準該当介護予防サービス】
基準該当サービスで認められた介護予防サービスのことです。
【基準該当居宅介護支援】
基準該当サービスで認められた居宅介護支援のことです。
【基準該当サービス】
介護保険制度では、介護予防支援事業者として都道府県等の指定を受けるために一定の条件を満たす必要があります。ただし一部を満たしていなくても保険者である市区町村の判断で一定の水準を満たしていると認められた場合には、被保険者に特例居宅介護サービス費等として支給されます。これを基準該当サービスといい「居宅サービス」「居宅介護支援」「介護予防サービス」「介護予防支援」について認められています。
【基準該当障害福祉サービス】
障害者自立支援法の対象となる指定要件の一部を満たさない場合でも、一定水準を満たすサービス提供事業者については、市区町村の判断で障害者自立支援法による給付対象とできる制度です。
【義足】
下肢を失った際に、その外観や機能を補うために用いる義肢です。股義肢、大腿義肢、下腿義肢、膝義足、サイム義足(すねと足首の間の関節を切断した場合に使用)などがあります。障害者総合支援法の適用となります。
【基礎代謝量】
生命維持のために消費する1日のエネルギー量のことです。性別、年齢、体重によって異なります。
【基礎年金】
すべての国民に共通して支給される年金です。「老齢基礎年金」「障害基礎年金」「遺族基礎年金」の3種類があります。
【帰宅願望】
認知症の人が病院や施設にいるときに「家に帰りたい」と訴えたり、実際に外に出ようとしたりする言動のことです。
【偽痛風(軟骨石灰化症】
関節液内にピロリン酸カルシウムの結晶が沈殿し、関節の痛み、腫れ、こわばりなどが起こる病気です。別名ともいわれます。またこれに関連する痛風は血中の尿酸増加によって関節液内に尿酸ナトリウム結晶が生じる病気です。
【吃音(きつおん)】
言語障害の1つです。なかなか言葉が出てこない、最初の音を繰り返す、言葉がつっかえるなどの症状がみられます。
【ギックリ腰(急性腰痛症)】
腰に突然激しい痛みが起こり、寝返りもできなくなるなど日常生活に支障をきたすまでになります。
【気道(エアウェイ)】
口・鼻から肺までの空気の通り道です。鼻腔と咽頭上部を「上気道」、咽頭・気管・気管支を「下気道」といいます。
【気道確保】
緊急処置の1つで気道を広げて呼吸ができるようにすることです。意識を失った際に舌根の沈下や異物が詰まって窒息することがあるため、これを防ぐために行います。気道確保としては頭部を後ろに傾けて顎を上げます。
【気導聴力】
音の聞こえ方の一種です。空気を伝わって外耳に入り、鼓膜を振動させない内耳に伝わることで知覚されます。これに対し、骨から伝わって聞こえる「骨導聴力」があります。
【気道閉塞】
気道が塞がり十分呼吸ができない状態です。食べ物の詰まり、意識消失による舌根沈下、気管狭窄、咽頭浮腫などが原因で起こります。すぐに気道確保し人工呼吸を行う必要があります。
【企図振戦】
手や足を動かして目標物に触ったり、近づけようとしたりする時などに起こる小刻みな震えです。原因の1つとして多発性硬化症や脳卒中による小脳の損傷が考えられます。
【機能訓練】
いわゆるリハビリテーションのことです。病気や怪我などで機能が失われた場合に、機能を回復させたり、強化するために行う運動療法や日常生活活動訓練などのことを指します。
【機能訓練指導員】
介護保険施設等に配置され機能回復訓練を行う指導員のことです。「理学療法士」「作業療法士」「言語聴覚士」「看護師」「柔道整復師」「あんまマッサージ指圧師」のいずれかの有資格者。ただし日常生活等を通じて行う機能訓練の場合は、生活相談や介護職員が兼務することもできます。
【機能主義】
相談援助における機能主義とは、要援助者が自らの意思でサービスを選択して自己決定し、援助者は援助機関の機能を提供するという過程が個別援助機能とする考え方を指します。
【機能障害】
病気や怪我などにより、脳やからだ本来の機能の一部に障害が起こることです。肝機能障害、腎機能障害、認知機能障害などがあります。
【機能性精神障害】
脳の病変がなく、精神機能の変化が原因で起こる精神疾患です。統合失調症、気分障害、否定型精神病などの内因性精神障害や心因性精神障害があります。
【機能性尿失禁】
膀胱や尿道、直腸などに障害がなく、運動機能や認知機能の低下が原因で起こる尿失禁です。「認知症でトイレのわからない」「からだが不自由でトイレに行くまでに時間がかかって漏らしてしまう」「寝たきりの人」などがこの尿失禁の分類に含まれます。
【機能的肢位(良肢位)】
日常の動作において負担や不自由さが少ない関節の角度のことです。
【キーパーソン】
社会福祉や医療の場において、支援を行う際に中心となる人物のことです。通常は家族や保護者だが、介護福祉士や医師、看護師、近隣の人など対象者から最も信頼を得ている人が役割を果たす場合もあります。
【ギプス】
患部を固定または保護するための包帯を石膏で固めたものです。骨折した際に用います。
【気分障害】
精神障害の1つです。気分が激しく浮き沈みして日常生活に支障をきたします。大きく双極性障害(躁うつ病)と大うつ病性障害(うつ病)に分けられます。
【気分変調症】
抑うつ感、食欲不振、不眠、記憶の低下などが慢性的に続くが、うつ病より病状は軽い状態です。従来は抑うつ神経症、神経症性抑うつ、心因性うつ病などと呼ばれていました。
【基本指針(障害者総合支援法における)】
障害福祉サービス及び相談支援ならびに市区町村および都道府県の地域生活支援事業の提供体制を整備し、自立支援給付および地域生活支援事業の円滑な実施を確保するための基本的な指針の通称です。障害福祉計画の指針や理念などが示されています。
【基本チェックリスト】
市区町村が高齢者に対して行う健康診断の調査項目です。社会参加、運動機能、栄養状態、口腔機能、閉じこもり、認知症、うつの程度と有無など調査します。これにより介護保険の介護予防の対象者を選別します。
【基本調査】
要介護認定申請後に認定調査員が自宅を訪れ、本人の心身状況について調査員が該当するものを記録する調査です。
【基本的人権】
人間らしい生活をする上で生まれながら誰もが持つ権利です。基本的人権の尊重は日本国憲法の3大原則の1つです。
【基本的動作能力】
座る、立つ、歩く、起き上がる、寝返るなど人間が生活を営むために必要な基本的能力です。
【記銘】
新たな経験を受け入れて覚え込むことです。人間の記憶は、記銘→保持→想起と3段階で構成されており、記銘はそのうちの1段階目です。
【記銘力】
新しい経験や物事を覚える能力です。アルツハイマー病などを含む認知症では、数秒前、数分前のことを忘れてしまうなどの記銘力障害が起こります。
【逆性石けん】
普通の石けんは、陰イオンを界面活性剤なのに対して、逆性石けんは陽イオンを持ちます。普通の石けんに比べ洗浄作用は弱いが殺菌能力があるため、医療や介護の現場で使われます。なお普通の石けんと逆性石けんを同時に使うと殺菌能力が衰えるため使用しません。
【虐待】
立場や力が弱い人に対して精神的または肉体的に暴力を振ることです。「身体的虐待」「精神的虐待」「経済的虐待」「性的虐待」「育児・介護放棄(ネグレクト)」の種別があります。
【逆デイサービス】
普段は介護施設で生活をしている高齢者が、一定地域の民間に戻って過ごす取り組みのことです。
【逆流性食道炎】
胃液が食道に逆流することで、食道の粘膜が炎症を起こす疾患です。強い胸やけや痛み、吐き気などが起こります。加齢で食道括約筋の機能が低下することなどが主な原因です。
【キャスター付き歩行器】
キャスター(車輪)が付いた歩行器です。前方に押すようにして進みます。「前輪型」は前方の2脚のみに車輪が付いており、「四輪型」は4脚全てに車輪が付いています。
【逆向健忘(逆行健忘)】
障害を受ける前の一定期間の記憶が思い出せなくなっている状態です。脳挫傷を起こした際などに起こることがあります。
【キャッチセールス】
街頭で通行人に声をかけた後に会社などに移動し、英語教材やエステなどの勧誘を行う行為です。特定商取引法上は訪問販売でもあります。
【ギャッチベッド(介護用ベッド)】
ベッドに寝たままの状態で、状態を起こしたり、膝を曲げたりできる機能を持つベッドです。手動のものと電動のものがあります。介護保険の福祉用具貸与種目に特殊寝台の名称で含まれています。
【キャラバンメイト】
自治体等が開催する認知症サポーター養成講座で講師役を務めるボランティアです。所定の養成研修を修了し登録する必要があります。
【キャリア】
感染症の細菌やウィルスに感染しているが、症状が出ていない人のことです。発病や他者に感染させる可能性はあります。
【キャリアパス】
介護従事者の職業経歴の道筋を明確にし、達成のために必要である給与体系、人事制度、職員のキャリア形成支援などの制度を整えることです。
【キュア】
病気や怪我を治療したり、傷病者を癒したりすることです。
【灸】
火をつけたもぐさ(よもぎの葉を精製したもの)でからだなツボ(経穴)を刺激し、症状の改善を図る伝統療法の1つです。医師以外のものが行うには灸師免許が必要です。
【吸引器】
医療の場で用いられます。たんや唾液を吸引して取り除く機器です。
【嗅覚】
匂いを感じる感覚です。感度は個人差が著しく、また高齢になると嗅覚が低下し、腐敗臭などに気づきにくくなることもあります。
【救急医療】
急病や事故などですぐに治療が必要な人に行う医療行為です。
【救急救命士】
国家資格の1つで医師の指示のもとに救急救命処置を行うことができます。救急車に乗り込み、病院や診療所に搬送されるまでの間に気道の確保や心拍の回復その他の処置を行います。
【救急処置】
傷病者に対して、医師又は救急隊に引き継ぐまでに行う傷の手当てなどの応急措置や人工呼吸、AEDなどの救命処置を指します。
【救護施設】
身体上又は精神上の障害が原因で日常生活を送るのが困難な人が、サポート受けながら生活できる施設です。生活保護法に基づいて設置されています。
【求心性視野狭窄】
視野が狭くなる症状の1つです。視野が全体的に周辺から中心に向かって狭くなります。緑内障や網膜色素変性症によって起こります。
【急性アルコール中毒】
大量飲酒により嘔吐、意識障害、血圧低下、呼吸数低下などが起こる状態です。早急に処置を行わないと死亡することもあります。
【急性肝炎】
急性の肝障害です。肝機能が急激に悪化し、発熱、食欲不振、嘔吐、倦怠感、黄疸などの症状が出ます。主に肝炎ウィルスが原因となります。
【急性期リハビリテーション】
病気の発症をすぐに治療と並行して開始されるリハビリテーションです。身体を安静状態に置くことで懸念される廃用症候群を予防し、早期に離床を促すために行われます。具体的には、関節可動域訓練や良肢位の保持、体位変換などが行われます。
【吸入器】
水や薬剤を霧状にし、口や鼻から吸い込ませて直接、気道へ送るための機器です。
【吸入薬】
ネブライザーなどの機械を使用して吸引することで気道や肺に作用する液体状の薬です。気管支喘息治療薬とも呼ばれます。気管支を拡張して呼吸を楽にする「交感神経刺激剤」、喘息発作を防ぐ「抗コリン剤」、炎症を抑えて喘息発作を防ぐ「副腎皮質ホルモン剤」などがあります。
【給付管理】
介護保険制度に伴う業務の1つで、主に介護支援専門員(ケアマネージャー)が行います。要介護者が受けたサービスを確認し、給付額や利用者負担額を確定して国民健康保険団体連合会に報告します。
【球麻痺(球症状)】
延髄の障害によって起こる麻痺症状です。下や唇、咽頭、喉頭などが麻痺し物を飲み込めなくなったり、発音できなくなったりします。脳血管疾患などが原因となります。代表的な疾患として筋萎縮性側索硬化症(ALS)が挙げられます。
【救命救急】
命が危険な状態にあるときに行う処置のことです。具体的には止血、気道確保、人工呼吸、自動体外式除細動器の使用、心臓マッサージのことを指します。
【救命救急センター】
救急医療を行う救急指定病院のうち、急性心筋梗塞、脳卒中、心肺停止、重度の頭部外傷など重篤な患者に高度な医療技術を提供する三次救急医療機関です。
【キューブラー・ロス】
アメリカの精神科医です。終末期にある患者が死を受け入れるまでの心理的な変化を以下の5段階に分けて示しました。
《第一段階:否認》
自分の余命を知り、その事実を受け入れられずに拒否し否定している状態です。
《第ニ段階:怒り》
受け入れきれない事実や症状に対してつよい怒りや疑問を持ちます。「なぜ自分が死ぬのか?」など答えの出ない問いで自問自答している生じる状態です。
《第三段階:取引》
生きるために何かと取引をするかのように願います。神に祈ったり「病気が治るなら何でもする」など奇跡を願うようになる状態です。
《第四段階:抑うつ》
取引が無意味であるとわかり、絶望感に陥ります。うつ状態になることもあります。
《第五段階: 受容》
死を受け入れ、怒りや不安から平穏な気持ちに変わります。「死を自然に至る状態」だと思える心境になります。
【教育扶助】
生活保護法に基づいて行われる扶助で、義務教育に必要な教科書、学用品、通学用品、その他必要なものの支給が行われます。
【教育リハビリテーション】
主に学齢期の障害児を対象とする教育的援助です。日常生活に必要な運動機能、言葉、認知、情緒などを向上させ自立を目指します。
【共依存】
互いに依存しあっている状態です。一方は過剰に相手を頼り、一方は世話をすることに生きがいを感じています。これらの状態は互いの自立を妨げる場合も考えられます。
【仰臥位(背臥位)】
仰向けになっている状態です。最も安定した体位であり、エネルギーの消費は少ない、
【共感】
援助者が自分の主観ではなく、相談者の立場で感じ、考え、積極的に相手の感情や思いを共有し理解する対人援助技術です。
【協議会】
障害者総合支援法に基づき地方公共団体が設置する機関です。関係機関や団体、障害者等の福祉、医療、教育、雇用従事者等により構成されています。
【胸骨圧迫】
心肺停止時に行う救急処置です。いわゆる心臓マッサージのことであり、胸骨の下端部を強く、速く、絶え間なく圧迫し心臓を収縮させます。手順としては、胸骨を1分間に100回から120回の ペースで 胸部が5cm沈むぐらいの強さで圧迫します。
【共済年金】
地方公務員、国家公務員、私立学校教職員等が加入する共済組合が給付する年金です。「退職」「障害」「遺族」の3つの給付があります。
【胸式呼吸】
息を吸うときに胸が膨らみ、息を吐くときに胸がへこむ呼吸運動です。
【共助】
地域で互いに力を合わせて助け合うことです。高齢者などの生活支援において重要視されます。
【狭心症】
虚血性心疾患の1つです。冠動脈が狭くなると血流が悪くなり、心筋が酸素欠乏状態になり起こります。胸痛が数分続き、発作時にはニトログリセリンを舌下に含みます。
【胸髄】
頸椎に続く脊髄の一部で12対の神経から構成されています。胸、腹部のコントロールを司る器官です。
【胸髄髄損傷】
胸髄に損傷を受けた状態で、損傷した場所で症状は異なるが、主に体幹と両下肢が障害されて対麻痺になることが多い。
【共生】
障害や病気などを持つ人と持たない人が互いの違いを受け止めながら互いに認め合い、共に生きていくことです。
【行政解剖】
犯罪または明らかな病気以外の異常な死の場合に、死因を調べるため主に監察医が解剖することです。法律により遺族の承諾は不要となります。
【強制適用】
要件を満たすものは強制的に社会保険への加入が義務付けられています。健康保険、厚生年金保険、労災保険、雇用保険、介護保険等に加入することとなります。
【強直】
骨、軟骨の変形や癒着に起因して関節が硬くこわばっている状態です。慢性関節リウマチや血友病が原因となることがあります。
【強直性痙攣】
筋肉の収縮が長く続き、四肢や体幹がこわばった状態になる事です。てんかんの大発作時でみられます。
【胸痛】
狭心症、心筋梗塞、解離性大動脈瘤、心臓神経症、肺梗塞、心膜炎などの病気によりみられる胸痛です。
【協働】
介護職や看護職など違う職種同士がお互いの役割を理解し尊重しながら、協力してケアを行っていくことです。
【共同運動】
個々の関節を動かそうとすると、不随意運動により一定のパターンで他の関節も動く状態です。脳梗塞や怪我による後遺症の1種です。
【共同生活援助(グループホーム)】
共同生活を行う居住で夜間や休日に相談や日常生活上の援助を受けることができる施設です。障害者総合支援法の給付対象です。
【共同生活介護】
共同生活を行う住居で障害者が受ける生活介護です。障害者総合支援法の給付であり、2014年(平成26年)から共同生活援助に一元化されました。
【強度行動障害】
噛みつき、頭突きなどの直接的他害行為、同一性の保持、多動、うなり、飛び出し、器物損壊などの間接的違い、自傷行為などが通常考えられない頻度と形式で出現し、一般的な養育環境では対応が著しく困難な状態です。
【強迫性障害】
不安にとらわれ脅迫観念から不合理な同じ行為を繰り返すことです。何度も手を洗う不潔恐怖などがあります。神経症の1つで強迫神経症ともいわれます。
【共用スペース】
介護施設等の敷地内でロビー、ラウンジ、浴室、庭など複数の人が共有して使用できる場所です。
【虚血性心疾患】
冠動脈の狭窄または閉塞によって、心筋への血流が滞り心臓機能が障害される疾患です。狭心症や急性心筋梗塞があります。
【虚弱老人(虚弱高齢者)】
要介護認定では自立に相当するが、病気や障害などで日常生活の一部に介助を要する高齢者です。
【居住環境整備】
要介護状態であっても、本人が持つ能力を生かしつつ、安全に安心して住み続けられるように居住環境を整備することです。バリアフリー化、手すりなど福祉用具の使用などがこれにあたります。
【居住サポート事業(住宅入居等支援事業)】
賃貸住宅への入居が困難な高齢者や障害者に対し、家主等への相談、助言や入居に必要な支援などを行う公的支援事業です。
【居住、滞在及び宿泊並びに食事の提供に係る利用料等に関する指針】
介護保険制度に基づき、介護事業者が利用者に居住、滞在、宿泊、食事提供サービス等実施時に基準や料金などを示した指針です。
【居住費】
介護保険施設に入所の際に支払う部屋の料金と光熱水費のことで全額自己負担になります。所得の低い人には「特定入所者介護サービス日」といった補助があります。
【挙上】
持ち上げてこと。または、高く上げること。気道の確保時には顎を拳上します。
【拒食症】
摂食障害の1つです。食物を受け付けない、食べてもすぐに吐くなどの症状が現れます。拒食と過食を交互に繰り返すことが多くみられます。
【居宅介護】
障害者等が居宅で受け入れる入浴、排泄、食事の介護などのサービスです。障害者総合支援法における介護給付の1つです。
【居宅介護サービス計画費】
居宅介護事業者が要介護認定の申請代行、認定後のケアプラン作成、事業者と利用者との連絡調整などの居宅介護サービスを要介護者に提供したときの費用に対する保険給付です。
【居宅介護サービス費】
居宅介護事業者が要介護者に居宅介護サービスを提供したときの保険給付です。
【居宅介護支援】
居宅の要介護者が介護サービスを適切に利用できるよう支援する介護保険サービスの1つです。介護支援専門員(ケアマネージャー)がケアプランを作成し、各事業所と連絡・調整を行い、介護サービスが提供されます。
【居宅介護住宅改修費】
要介護者が住居に手すりをつけたり、バリアフリー化したりする住宅改修費用に対しては、介護保険制度に基づき、在宅サービスの支給限度額とは別枠に給付されています。
支払い方法は、「償還払い」と「受領委任払い」があり、自治体によって異なります。
【居宅介護福祉用具購入費】
要介護者が、入浴や排泄時に使う福祉用具や特定福祉用具を購入したときに対する保険給付です。購入費用を利用者が支払い、後日市区町村から償還払いの給付となります。
【居宅サービス】
居宅の要介護者・要支援者に提供されるサービスです。利用者の自宅や施設に通って受けられるサービスなどがあります。サービス種別は下記の通りになります。
《訪問介護(ホームヘルプサービス)》
自宅において、食事、排泄、入浴などの介護、日常生活娘の世話など訪問介護員(ホームヘルパー)が行います。
《訪問入浴介護》
移動型の浴槽を居宅へ運び、在宅で入浴を行うことができます。
《訪問看護》
看護師等が生活の場を訪ねて、看護ケアや療育上の支援を行います。
《訪問リハビリテーション》
理学療法士(PT)や作業療法士(OT)などが居宅を訪ね、自宅環境に即した理学療法、作業療法などが行われます。
《居宅療養管理指導》
自宅で医師、歯科医師、薬剤師などが療養所の管理や指導を行います。
《通所介護(デイサービス)》
通所介護事業所にて食事の提供、入浴、機能訓練などが行われます。
《通所リハビリテーション(デイケア)》
介護老人保健施設や病院などで、理学療法、作業療法などが行われます。
《短期入所生活介護(ショートステイ)》
短期間入所した利用者に、食事、排泄、入浴などの介護や機能訓練等が行われます。レスパイト目的で使用されることが多い。
《短期入所療養介護》
介護療養型医療施設などへ短期間入所した人に看護、医学的な管理のもとでの介護、機能訓練、医療が提供されます。
《特定施設入居者生活介護》
有料老人ホームなどに入居している利用者に、食事、排泄、入浴などの介護、機能訓練、療養上の世話が行われます。
《福祉用具貸与》
厚生労働大臣が定める福祉をレンタルすることができます。
《特定福祉用具販売》
福祉用具の中でも使い切りが基本、かつ衛生的に貸与することが適さない福祉用具です。入浴や排泄のための用具やリフトの釣り具部分などがへ適用されます。
【居宅サービス計画(ケアプラン)】
居宅の要介護者に提供するサービスの種類や内容等を定める計画です。多くの場合、ケアマネージャーが作成するが、利用者本人や家族がセルフプランとして自分自身で作成することもできます。
【居宅サービス計画作成依頼届出書】
利用者が居宅サービス計画の作成を事業所に依頼する時、その旨を市区町村に届け出る際に記入する書式のことです。
【居宅サービス事業者】
介護保険の居宅サービスを提供する事業者です。指定基準を満たして都道府県知事の指定を受ける必要があります。
【居宅支援サービス計画費】
居宅支援事業者が要支援認定の申請代行、認定後の居宅サービス計画(ケアプラン)作成、事業者と利用者との連絡調整等の居宅支援サービスを要支援者に提供したときの費用に対する保険給付です。
【居宅支援サービス費】
居宅支援事業者が要支援者に居宅支援サービスを提供したときの保険給付です。
【居宅支援住宅改修費】
要支援者が住居に手すりをつけたり、バリアフリー化したりする住宅改修費用に対しては、介護保険制度に基づき、在宅サービスの支給限度額とは別枠で給付されます。支払い方法は、「償還払い」と「受領委任払い」があり、自治体によって異なります。
【居宅支援福祉用具購入費】
要支援者が、入浴や排泄時に使う福祉用具や特定福祉用具の購入に対する保険給付です。購入費用を利用者が支払い、後日市区町村から償還払いの給付となります。
【居宅生活支援事業】
障害や高齢者が対象の住宅介護です。デイサービス、短期入所、小規模多機能型居宅介護、複合型サービスなどの事業の総称です。
【居宅保護】
生活保護制度において自宅で保護を受けることです。「生活扶助」「住宅扶助」「介護扶助」「医療扶助」が受けられます。
【居宅療養管理指導】
医師、歯科医師、薬剤師、歯科衛生士、管理栄養士等が居宅の要介護者を訪問して行う療養に関する管理・指導のことです。介護保険サービスの居宅サービスの1つです。
【ギランバレー症候群】
末梢神経の障害により、四肢の筋肉が麻痺し筋力低下やしびれなどを起こす自己免疫疾患です。特定疾患に含まれます。
【起立性低血圧】
起き上がったり立ち上がった時に血圧が低下することです。めまい、立ちくらみなどが起こり、転倒や骨折の原因にもなり廃用症候群の一つです。
【起立保持具】
体幹や下肢に障害がある人が立位の姿勢を保持することを補助する福祉用具です。障害者総合支援法による補装具費の支給対象となります。
【筋萎縮】
筋肉が痩せて細くなることです。筋萎縮性側索硬化症などの神経性難病によるほか、高齢者では廃用症候群の症状としてみられます。
【筋萎縮性側索硬化症(ALS)】
神経の変性によって全身の筋肉が急速に萎縮し、筋力が低下する神経性難病です。運動機能が低下し四肢麻痺、呼吸麻痺えと進行します。介護保険の特定難病に含まれます。
【禁忌】
してはいけないこと。医療分野では病気を悪化させるなど有害である治療法や検査、医薬品の使用を禁じることとされています。
【緊急措置入院】
精神障害により自身や他人を傷つける恐れがある場合に、本人の同意のあるなしにかかわらず精神保健指定医2名の診断で精神科病院へ入院させることです。ただし、72時間以内が限度とします。精神保健福祉法に基づきます。
【緊急通報システム】
急病などの緊急時に通報装置のボタンを押すと決められた連絡先に通報されるシステムです。訪問介護や介護施設などで近くに介護従事者がいない時に使う緊急連絡手段の1種です、
【緊急通報装置】
一人暮らしの高齢者や障害者が緊急事態の際にボタンを押すなどして近親者や監視センターなどにすぐに通報できる装置です。
【筋痙攣(こむら返り)】
筋肉が局所的に収縮することです。高齢者は夜間、就寝中に起こることが多い。まれに神経性障害によることもあります。
【禁断症状(離脱症状)】
アルコール、タバコ、覚せい剤やシンナーなどの薬物などの常用者が接種中断によって身体面、精神面に現れる症状です。
【筋肉注射】
筋肉に打つ注射です。点滴に比べ薬液の吸収速度は遅いが、持続時間は長い。注射部位として肩、太もも、尻の筋肉があります。
【筋無力症】
筋肉と神経の接合部に異常が生じて筋力が低下する病気です。症状が眼のみの「眼筋型」と全身に現れる「全神化」があります。
【筋力増強訓練】
失われた身体機能の回復や機能障害予防などを目的とした運動療法です。無理をして過度に運動を行うと怪我を招くため注意が必要です。
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