知ってて得!「て」から始まる介護現場で役立つ用語集
どうも。カイゴミライズアカデミーで講師を務めます。河野つなきです。今回もシリーズ化しています福祉、医療に関わる特定の頭文字から始まる専門用語集について解説していきたいと思います。
今回、解説していく内容は「て」から始まる専門用語について解説していきますので、現場でご活躍されている方、また医療福祉の勉強教える方は是非、ご活用していただければと思います。
それではまいりましょう。
【手洗い】
指輪や時計を外し指先や爪の間、手首までしっかり洗った後、清潔なタオルなどで拭き取り乾燥させます。感染管理対策の1つであり正しい方法を身に付けることが大切です。
【低栄養】
栄養不足の状態で高齢者の場合にはタンパク質やエネルギー低栄養状態に注意が必要です。原因としては歯の欠損や嚥下機能の低下、食物の摂取不足、消化・吸収機能の低下などで起こります。判断基準としては血清アルブミン値が指標となります。
【低温火傷】
湯たんぽなど比較的低音の熱源が長時間、皮膚に触れ続けることにより起こる火傷です。組織の深部にまで至ることが多い。また、知覚麻痺や運動麻痺がある場合などは熱源に気づかなかったり、からだを離すことができないかったりするので起こりやすいので注意が必要です。
【低カリウム結晶】
低カリウム値が3.5mEq/ℓ以下の状態となり、食欲不振、脱力感、筋力低下、吐き気、便秘などになることです。偏った食事や下痢、嘔吐、副腎皮質の病気などが原因で起こります。
【底屈】
足首の関節を足裏方向につま先立ちするように伸ばすことです。
【低血圧】
一般的に最高(収縮期)血圧が90〜100mmHg以下の場合に対象となります。低血圧を起こすと立ちくらみやめまい、動悸、全身倦怠感などの症状が見られます。
【低血糖症状】血糖値が45mg/dℓ程度に低下すると脱力や冷や汗、意識障害が起こり食状態になる症状が起こります。症状が見られた場合には、砂糖水や甘いジュースなどを与え対処療法を行い、病院に救急搬送する必要があります。
【低酸素脳症】
脳へ十分な酸素が届かず中枢神経に障害をきたした状態です。窒息や喘息、心筋梗塞、一酸化炭素中毒などが原因となり起こります。
【低たんぱく血症】
血漿中のたんぱく質量が7〜8g/dℓ前後を下回った状態のことをいいます。血漿たんぱくの漏出、栄養不足、ネフローゼ症候群、肝硬変などが原因となります。浮腫や腹水などが見られ、免疫力が低下します
【低比重リポたんぱくコレステロール(悪玉コレステロール)】
底比重リポたんぱく質に包まれたコレステロールで血中濃度が高くなると動脈硬化の危険因子ともなります。
【ディンクス】
共働きで子供を意識的に作らないことや子供を持たない夫婦のライフスタイルのことをいいます。何らかの事情により子供を持つことができない夫婦はディンクスの定義には含みません。
【適応機制(防御機制)】
要求を満たせなかったり、目的を果たせなかったりしたときに欲求不満状態を解消し満足感を得るために、無意識に起こる心の調整機能のことをいいます。
【適応障害】
環境の変化により生じるストレスが引き起こす精神疾患の1つです。不安感やうつ状態、不眠、全身の倦怠感などが現れ社会生活を送ることが困難となります。
【滴下筒(ドリップチャンバー)】
点滴装置の中で薬剤や栄養剤の滴下量とその速度をみる筒状の医療器具です。
【摘便】
肛門近くに硬く固まった便を指などを使って掻き出す医療行為です。浣腸しても排便できない場合などに行われます。
【テクノエイド協会】
福祉用具の研究開発の推進、試験評価、情報の収集や提供、義肢装具士の養成などを行う公益財団法人です。義肢装具士国家試験の実施なども行っています。
【テクノエイド】
福祉用具の導入や住宅改修を支援するサービスのことです。要介護者や障害のある人が手術した生活を送るため。または、介護者の負担を軽減するために提供されます。
【手すり】
高齢者などの転倒を予防し、移動及び移乗を容易にするために使用される体重を預けることができる棒です。壁に取り付けるタイプや必要なところに置くタイプがあります。
【鉄欠乏性貧血】
鉄分が不足することにより血液中のヘモグロビン濃度が下がった状態のことです。倦怠感や息切れ、動悸などの症状を起こします。高齢者では胃や腸からの出血が続いた場合に起こることもあります。
【手続き記憶】
からだを使って覚えた記憶で長期記憶の中に位置づけられます。自転車の乗り方や車の運転の仕方など時間がたっても忘れにくい記憶で、認知症になっても比較的保たれやすい記憶です。
【デマンド】
介護現場では「健康であればいいのに」「〇〇が欲しい」といった利用者や家族が示す要望や要求のことを示します。
【デュシェンヌ筋ジストロフィー】
進行性筋ジストロフィー症で最も多く見られる種類です。性染色体劣勢遺伝で男児にのみ発症します。最終的に呼吸困難をきたし死に至ることが多い疾患です。
【テレビエイド】
テレビやラジオの音声を補聴器で聴くための装置です。音声信号を磁場に変えて出力し、誘導コイル付きの補聴器で受信をします。
【転移】
がん細胞が血液やリンパ液を介して移行して、もともと発生した臓器とは別の臓器に新たにがんができることです。「リンパ行性転移」「血行性転移」「播種性転移」の3種類があります。
【電解質】
水に溶けると電気を通す体内に含まれるミネラルイオンのことを指します。ナトリウム、カリウム、カルシウムなど体内の水分量やpHのバランスを一定に保ち、筋肉細胞や神経細胞の働きにも深く関わっています。
【伝音性難聴】
外耳から中耳で音が伝わる過程で空気振動が十分に伝わらないことによる難聴です。中耳炎や外耳炎が原因となることが多く伝音難聴ともいわれます。
【電解質異常】
腎機能の低下や脱水症や熱中症などによって体液中の電解質(ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなど)のバランスが崩れた状態のことです。
【てんかん】
大脳神経細胞に過剰放電が起こる慢性の脳疾患です。主な症状は、てんかん発作で意識障害、強直性痙攣、間代性痙攣などがみられます。
【点眼薬】
目に直接、投与して使用する薬のことです。点眼する際は容器の先端がまつげに触れないようにして、薬種が複数ある場合は5分以上間隔をあける必要があります。
【電気痙攣療法】
頭皮上から電流を流し、脳に痙攣を起こす治療法です。難治性の統合失調症の治療などに用いられます。
【点字】
視覚障害者は指先で読み取ることが出来るように指示された文字です。横2点と縦3点の6点で50音や数字、アルファベットなどを表現します。
【点字器】
点字を書くための道具の1つです。点字用紙を挟む板と点字定期、点筆からなります。
【電子スコープ】
画像をモニター画面に映して複数の医師や看護師が同時に見ることができる内視鏡です。先端にCCD (電荷結合素子)が組み込まれています。
【点字タイプライター】
点字を書くための道具の1つで、短時間に多くの文字を打つことができます。
【電磁調理器(IHクッキングヒーター)】
電磁波で加熱する調理器のことです。炎を出さず安全性が高いので軽度の認知症の人でも扱うことができます。
【天井走行式リフト】
天井に設置したレールに懸吊装置を走らせ、利用者の屋内での移動を楽にできるようにするためのリフトです。
【デンタルフロス】
歯と歯の間に溜まった歯垢を除去するための道具です。ナイロンなどの細い糸をより合わせて作られており、歯周病や虫歯予防の目的で使用されます。
【点滴】
輸液法の1つである点滴注射のことをいます。静脈に注射針を固定し、薬や輸液、血液を1滴ずつ滴下させ時間をかけて注入します。
【点滴静脈内注射】
静脈内に止めた針から薬剤などを長時間注入する輸液法です。手術前後や脱水症状が起こったときに経口摂取が困難な場合などには、水分や液剤が補給されます。
【転倒回避】
高齢者などの伝統を防ぐ対策全般のことです。身体面では筋力やバランス感覚を維持する運動。生活環境面では手すりの設置や家具の配置、室内の整理整頓、照明の工夫などにより転倒のリスクを軽減することができます。
【電動義手】
電動モーターによって関節などを動かすことができる義手です。切断面の筋肉の収縮を電気信号に変換し、動きを制御します。
【電動車椅子】
電動モーターで車輪を動かす車椅子です。手元のレバーで操作し、重い身体障がいがある人でも使用することができます。
【電動シルバーカー】
電動で動く3輪または4輪のスクーターのような乗り物で、介護保険適用でレンタルすることができます。
【電動ベッド】
電動式の介護用ベッドで、背上げ機能、足上げ機能、ベッドの床板の高さ調節などの機能が付いており、介護者が楽な姿勢で介護することができます。
【点鼻薬】
鼻腔に直接注入して粘膜から吸収させるタイプの薬です。
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