訪問介護のお話し。管理者によって事業所のカラーが変わります!
どうも!カイゴミライズアカデミーで講師を務めます河野つなきです。今回は事業所の「管理者が変わると介護事業所の方向性も大きく影響します!」と言うことをお伝えできればと思っています。
介護事業所における管理者という役職は、とても重要な役割であり利用者様のケアの満足度やそこでするスタッフの働きやすさに大きく影響します。
今回は訪問介護での管理者の仕事内容は?またどのような資料の作成をしなければならないの?管理者がどのような影響を及ぼすの?という内容を中心に実際、長い期間、訪問介護の会社で管理者の経験をしてきた私の体験も踏まえ取り上げていきます。
それでは本題に入りましょう。
目次
・訪問介護での管理者の仕事内容とは?
・管理者がケアにどのような影響を及ぼす?
・最後に・・・
訪問介護での管理者の仕事内容とは?
管理者の仕事内容は、サ責の業務を含みスケジュールの作成やスタッフの教育など多岐にわたってあります。また、介護事業所によっては仕事の範囲も変わるので私の経験上での話になりますので今回は参考程度だと思っていただければ幸いです。
それではどのような作業があるのか?具体的に説明委していきます。
シフト作成
まず、管理者の頭を悩ますのがシフト作成です。利用者様の希望するサービスの日時やスタッフの休み希望等考えて反映しなければなりません。
どうしても資料作成や事務作業が多くなってしまうのが管理者です。しかし、介護業界は人手不足と言うこともありスタッフが休むと管理者やサービス提供責任者といった役職の方たち自身がサービスの担当をしなければなりません。
膨大な資料作成の中、介護業界の人材不足で余裕がない管理者の方は多いのでは?
※また細かい話になりますと労働基準法なども関わってくるので休憩時間や労働時間にも注意しシフト作成をする必要があります。
研修資料の作成
介護事業所では加算をとっている場合には、月に一回以上の研修を定められていることがよくあります。※加算内容によって要件は変わります。
また、私はいろいろな介護事業所で管理者を経験し、資料作成とともにスタッフへの教育を行ってきました。
利用者様に満足いただけるサービスを提供するには、しっかりとしたスタッフへの教育が必要になってきます。その為には働いてくれているスタッフがしっかりと学んでいただける資料の作成が必要です。またこの資料も管理者の方の人格や想いで資料内容や研修内容が変わります。この研修内容によっては現場で働いてくれるスタッフの対応にも充分関わってきます。
また、利用者様のアセスメント、モニタリング、計画書、支援経過など多岐に割って資料の作成があります。
利用者様との契約
介護保険や総合支援法でのサービスを開始する際には、利用者様と事業所の契約が必要になります。契約するには3つの書類があります。
・契約書
・重要事項説明書
・個人情報利用同意書
以上の3つになります。しっかりと書類内容を把握し、利用者様になる方が納得するよう説明しなければなりません。そして、サービス提供責任者や管理者の仕事でもあるサービス内容の手順表の作成もあります。
ケアマネージャーと決めたサービス内容について家々で決まっているやり方など踏まえて細かくサービスの手順を作成していかなければなりません。それを新たに担当してくれるスタッフに引き継ぐまでが新規利用者様のサービスを担当する手順になります。
クレーム対応
管理者になると、ほかの従業員のマネージメントも必要になってきます。クレームは、利用者様だけではなくともに働くスタッフからもあります。クレームの対処に関して、簡単な説明になります3つの大事なことがあります。それは、
- 迅速な対応
- 言い訳をしない
- 改善点を示す
簡単な説明になりますが以上の要点になっています。またクレーム対応に関しては、改めて詳細を示したものを記事にしたいと思います。
☞続いて大きなテーマになる「管理者がどのような影響を及ばすの?」という所の説明になります。
管理者がケアにどのような影響を及ぼす?
よく聞く話しにこのような話があります。管理者が変わったことにより提供できるサービスの幅が変わったと言うことです。
今まではこのようなことをしてくれていたのに管理者が変わることによって、制度内で行えるサービスの判断基準が変わってしまい『できないことが増えた』ということがあります。
介護保険や総合支援法では、制度内で「出来る事」「できない事」が一部ではありますが示されています。
しかし、この示されている内容は明確になってはいますが、それ以外の内容は解釈によって変わる内容もあるということです。
例えば、大掃除はダメ!!
大掃除ってどこからどこまで????????
これらの管理者の方の解釈によって「できることが増えたり」「できない事が増えたり」と言う様な影響があります。
結局のところ行政からの指導の際にどこまで説明し、行政を納得させれるかという所が大事になってきます。
最後に・・・
事業所によってさまざまなカラーがあります。
ある事業所では、胸から上の掃除は、大掃除になりますので出来ません。このように安全策を取ったしっかりとしたマニュアルもあります。
また、違う事業所では、また違った感覚のサービスで幅広いサービス内容の解釈で考えている事業所もあります。
結局のところ正解は在るようで無いといった結果です。行政に対してどこまで説明し、納得させられるかという所がポイントになります。
正解は、それぞれの事業所、それを作っていく管理者によって違うということです。
結果、管理者が変われば事業所のカラーも自ずと変わるということです。