令和3年度ケアマ試験をケアマネ資格取得者が解説!レッスン17【保健医療サービス〜在宅医療〜】
どうも。カイゴミライズアカデミーで講師を務めます河野つなきです。今回も引き続きケアマネージャー試験に出題されやすい傾向にあるポイントについて解説していきたいと思います。この投稿は私自身が1日2時間ケアマネージャーの試験勉強したことをまとめて投稿しています。昨日はサボり癖が出てしまい2時間の勉強を怠ってしまいブログの投稿が出来ませんでしたので、本日は4時間勉強しケアマネジャー試験の分野である「保健医療サービスの知識」を勉強しまとめたものをを2つ投稿していきたいと思います
それではケアマネジャー試験の合格を目指して頑張っていきましょう。
目次
・在宅医療について
・自己注射について
・悪性腫瘍鎮痛管理について
・人工透析について
・中心静脈栄養法について
・経管栄養について
・人工呼吸療法について
・在宅酸素療法について
・ストーマ(人工肛門)について
・喀痰吸引について
・カテーテル法について
・ネブライザーについて
・パルスオキシメーターについて
・まとめ、感想
在宅医療について
介護保険を利用している利用者様の中には、自分自身の自宅で医療管理を続けながら生活している人がいらっしゃいます。これらの医療処置は、生命に関わることも多く看護師が訪問看護として在宅の訪問し医療サービスを提供してくれるケース。また、利用者自身が医療処置を行うケースなどがあります。在宅医療は種類が多く、それぞれのリスクがあるので取り扱いが難しく実際の現場でも問題となるケースをよく目にするのが在宅医療です。今回はそれらの在宅医療に関するポイントについてまとめていきます。
自己注射について
在宅で行う「自己注射」とは、病気の治療のため自分自身で注射を行うことです。また家族などが代わりに自己注射を行う場合もあります。
自己注射に代表的なものでいうと糖尿病の治療薬に対するインスリン製剤。アナフィラキシーに対するエピネフリン製剤。前立腺がんに対する性線刺激ホルモン放出ホルモン製剤。骨粗しょう症に対する副甲状腺ホルモン製剤などがあります。
注意する点としては体調不良時(シックデイ)は、注射剤の効果が強く出るといったこともあります。
※シックデイとは糖尿病患者が糖尿病以外の病気にかかったときのこといい、その時には血糖のコントロールが乱れ糖尿病が悪化しやすくなります。
悪性腫瘍鎮痛管理について
末期がんなどにより持続する痛みは一般的に使われる鎮痛薬で痛みの軽減が難しく、医療用麻薬が使用されます。
医療用麻薬とは
麻薬の種類には「飲み薬」「舌下錠」「バッカル錠」「貼り薬」「座薬」「注射」があります。また、麻薬の使用量の調整をきめ細かく行う必要がある場合は自動注入ポンプが必要になります。
医療用麻薬の注意点
もちろんメリットもあればデメリットもあります。麻薬の主な副作用としては「吐き気」「嘔吐」「眠気」「便秘」「せん妄」があります。
人工透析について
本来、腎臓が血液をろ過して老廃物を尿として生成する役割を持っているのですが、腎不全によりその機能が障害されたときに、腎臓の代わりに機械で人工的に血液の老廃物を取り除く方法のことを人工透析といいます。
人工透析には2種類あります
【血液透析(HD)】
血管を使って行う透析方法であり、腕に静脈と動脈を自己血管もしくは人工血管でつなぎ合わせた「シャント」を作り、その部分に透析を行うための針を刺します。「シャント」はデリケートなのでぶつけたり傷つけたりしないように扱う必要があり、シャント側の腕で血圧を測らないように注意する必要があります。
【腹膜透析(PD)】
腹膜を使って行う透析方法です。腹膜とは腹部の内臓の表面を包んでいる、腹の内部を覆っている膜のことをいいます。腹膜透析で注意する点は、カテーテルから細菌が入ることにより感染症を起こして重篤な合併症を起こす可能性があります。
中心静脈栄養法について
経口から食物を摂取できなくなった人が中心静脈栄養法を行います。点滴栄養剤を血管に直接入れる方法であり、太い静脈である中心静脈から点滴を行います鎖骨付近から上大静脈に向けてカテーテルを挿入し点滴栄養剤を投与します。
経管栄養について
経口から食事を摂取することがおかしくなった方が経管栄養を行います。経管栄養には「経鼻胃管」「胃ろう」などがあります。
経鼻胃管の注入方法や注意点
鼻から胃まで届くカテーテルを挿入します。鼻や喉に違和感があることによりカテーテルを抜いてしまったり、しゃっくりや咳によりカテーテルが自然に抜ける危険性もあります。また、カテーテルが抜けると流動食が肺に入り、誤嚥性肺炎を引き起こす危険性もあります。経鼻胃管の交換は1ヵ月を目処におこないます。
胃ろうの注入方法や注意点
腹部から直接、胃に達する穴をあけてカテーテルを通すことによって栄養を注入することができます。胃ろうの種類には「バルーン型」と「バンパー型」に分けることができます。
バルーン型のカテーテルの交換は1ヵ月を目処におこないます。バンパー型のカテーテルの交換は6ヶ月を目処におこないます。
人工呼吸療法について
人工呼吸器によって呼吸の補助を行います。酸素の取り込みと二酸化炭素の排出を行うのが人工呼吸療法です。人工呼吸療法にはマスクを使用する場合と気管の中に管を入れる方法があります。
マスクを使用する方法は「非侵襲的陽圧換気法(NPPV)」
気管の中に管を入れる方法は「侵襲的陽圧換気法(IPPV)」と言われます。
在宅酸素療法について
慢性閉塞性肺疾患などの呼吸器疾患や低酸素血症を起こしている場合に在宅で酸素投与を行う治療方法です。
在宅に設置型酸素供給装置(酸素濃縮器)を設置して自宅で酸素の吸入を行うことができます。外出時や緊急時には携帯用酸素ボンベを使用することもできます。
使用する場合の注意点としては酸素濃縮器から火気を2メートル以上離さなければなりません。
ストーマ(人工肛門)について
ストーマとは、尿路障害や消化管障害によって排泄が困難になった場合に人工的に増設した排泄口から尿や便の排泄を行うことをいいます。ストーマには、肛門近くの大腸を切除した場合に作られる「消化管ストーマ」尿路の確保を行うために作られる「尿路ストーマ」があります。
喀痰吸引について
AD Lの低下により自分の力で痰や唾液を排出できない方が吸入器を使用して、痰や唾液を除去することを喀痰吸引といいます。
喀痰吸引は口から唾液や痰を除去する「口腔内吸引」鼻から唾液や痰を除去する「鼻腔内吸引」気管カニューレから唾液や痰を除去する「気管内吸引」の3種類があります。介護士も行うことができますが喀痰吸引の研修を受けて合格する必要があります。
またカイゴミライズアカデミーの実務者研修でも医療的ケアを行っています。実際の看護師がさらに喀痰吸引について詳しく載せたブログを書きに載せておきますのでご参考になればと思います。
【喀痰吸引について】
カテーテル法について
尿道からカテーテルを通すことにより排尿を行う方法です。カテーテル法には、2種類あります。
バルーンカテーテル法
尿道口からカテーテルを膀胱内に挿入、留置し持続的に尿を排出させる方法。尿路感染のリスクがあります。また尿漏れがある場合はカテーテルの閉塞を疑います。
コンドームカテーテル法
男性の陰部ににコンドームをかぶせ、自動吸引によって定期的に尿を排出する方法。自動排尿システムの場合は機械音が不愉快に感じるというデメリットもあります。
また利用者自らが膀胱内にカテーテルを挿入して尿を排出する「自己導尿」と言うものもあります。脊髄損傷や脳血管障害等により自然排尿が困難な場合におこないます。
ネブライザーについて
ネブライザーとは、呼吸器疾患の利用者が霧状にした薬を気管や肺に吸い込みます。ネブライザーの種類にはいくつかあり、在宅では主に「コンプレッサー式」と「超音波式」が使用されます。ネブライザーの朱里や使用方法について詳しく乗っているホームページを下記に載せておきますので参考にしていただきたいと思います。
【ネブライザーについて独立行政法人~環境再生保全機構~】
パルスオキシメーターについて
パルスオキシメーターは手や足の指先に機器を装着し血中に含まれている酸素飽和度を測定する機械です。病状により酸素飽和度の基準が変わりますので医師の指示を確認しておく必要があります。酸素飽和度のことをSPO2と言います。ターミナルケアの方の関してはこの数字が重要な数値となり、治療の判断基準ともなります。パルスオキシメーターに関してさらに深く学びたい方は下記に参考ページHP載せておきますのでご参考にしていただきたいと思います。
パルスオキシメーターについて「一般社団法人~日本呼吸器学会~」
まとめ、感想
在宅医療は、常時、医療が必要な場合でも施設や病院ではなく住み慣れた自宅で過ごすために必要な医療になります。また、一部の医療行為については介護士でも一定の研修を修了すれば行うこともできます。
今回まとめたケアマネジャー試験対策「保健医療サービスの知識等」の分野では実際の利用者様や自分の体に関係する知識ばかりなので知識も吸収されやすい内容だったと言うことを自分自身が勉強して思い出しました。
引き続き保健医療サービスの知識等についてまとめ投稿していきます。本日も勉強お疲れ様でした。引き続きともにがんばりましょう。
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