和泉市 実務者研修 カイゴミライズアカデミー

令和4年度介護福祉士国家試験を介護福祉士が解説をします!レッスン8「社会の理解〜社会保障の歴史〜」

どうも。カイゴミライズアカデミーで講師を務めます。河野つなきです。今回は、介護福祉士試験範囲である「社会の理解」から日本の社会保障制度の歴史について皆様と一緒に学んで行けたらと思います。ここでは「制度の名称」と「制定された年」と「内容」の3つをセットで覚えておく必要があります。またややこしい内容なので何度も何度も学習ししっかりと覚えていきましょう。

目次

・日本の社会保障制度の発展について

日本の社会保障制度の発展について

第二次世界大戦後から日本の社会保障はいくつかの段階を経て発展してきました。時代の背景とともにその制度の流れをしっかりと覚えておきましょう。

【健康保険法】

1922年(大正11年)に健康保険法が制定されました。1926年(大正15年)に施行され、鉱工業労働者などが対象とされました。

【国民健康保険法】

1938年(昭和13年)に健康保険法の対象を農業者まで拡大したのが国民健康保険法である。

【厚生年金保険法】

1944年(昭和19年)厚生年金の前身である労働者年金保険法の対象が拡大されました。もともとは鉱工業の男子労働者であったが、

女子や一般事務職員も拡大され厚生年金保険法と改称されました。

【労働者災害補償保険法】

1947年(昭和22年)に現在流通称、労災と言われるものが制定されました。業務中に怪我を負った者が対象となり、通勤災害も対象です。

【失業保険法】

1947年(昭和22年)に制定されました。失業により生活困窮を防ぐことを目的にしています。1974年(昭和49年)「雇用保険法」に改正されました。

【福祉六法】

1947年(昭和22年)から1964年(昭和39年)に制定されました。「児童福祉法」「身体障害者福祉法」「生活保護法」「知的障害者福祉法」「老人福祉法」「母子及び父子並びに寡婦福祉法」が福祉六法と言われています。

またこの内容に関しは別の投稿でも詳しくまとめていますので下記を参照にしていただきたいと思います。

≪令和4年度介護福祉士国家試験を介護福祉士が解説をします!レッスン6「社会の理解〜社会保障(前半)〜≫

【社会保障制度審議会勧告】

1950年(昭和25年)に社会保障体系が作られました。「社会保険」「社会扶助」「公的扶助」により、最低生活を保障するとともに公衆衛生及び社会福祉の向上を図り国民が文化社会の成員に値する生活を営むようにする仕組みができました。

【国民年金法】

1959年(昭和34年)に国民年金が実現しました。1961年(昭和36年)「国民皆年金」に変更になる。

【老人医療費支給制度】

1973年(昭和48年)に制定されたもので、「高額療養費」「健康保険家族給付7割」「老人医療無料化」が導入されました。またこの時に老人医療無料化などにより、国家予算の社会保障が増大した「社会福祉元年」とも言われます。

【老人保険法】

1982年(昭和57年)に制定されこの時に老人医療有料化になりました。

【介護保険法】

1997年(平成9年)に介護保険法が制定されました。実施は2000年(平成12年)になります。

【社会福祉法】

2000年(平成12年)に社会福祉事業法が改正され「社会福祉法」と言う名称に変更になる。

また社会福祉法の詳しい内容については下記の投稿に載せていますのでご参考にしてください。

≪令和4年度介護福祉士国家試験を介護福祉士が解説をします!レッスン6「社会の理解〜社会保障(前半)〜」≫

【高齢者の医療の確保に関する法律】

2008年(平成20年)に制定されました。この法律ができたことにより75歳以上の高齢者を対象とした後期高齢者医療制度を創設されました。

まとめ、感想

日本では高齢化社会がどんどんと進行しています。1994年(平成6年)には高齢化率が14%、高齢社会になりました。

高齢化率のパーセンテージにおいて呼び方が変わりますのでこの点にも注意して覚えておく必要があります。

高齢化率7%は、「高齢化社会」

高齢化率14%は、「高齢社会」

高齢化率20%は、「超高齢社会」

と言われます。高齢化問題は社会保障制度において、老人医療費の増大や年金制度の設計など様々な問題として日本に影響与えています。

この投稿では日本の社会保障制度ができた年代と名称についてまとめてみましたが、次回の投稿では、その社会保障制度の内容についてさらに詳しく解説していけたらと思います。

本日も勉強お疲れさまでした。勉強した後の私には、楽しみにしている夜の晩酌が待っています。

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