和泉市 実務者研修 カイゴミライズアカデミー

令和4年度介護福祉士国家試験を介護福祉士が解説をします!レッスン89「認知症の理解〜レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症〜」

どうも。カイゴミライズアカデミーで講師を務めます。河野つなきです。今回も介護福祉士の試験範囲について解説していきたいと思います

今回解説していく内容は「認知症の理解」の中からレビー小体型認知症前頭側頭型認知症の特徴やどのような治療が施されるのか?についてまとめていきたいと思います。

目次

・レビー小体型認知症

・前頭側頭型認知症(ピック病など)

・まとめ、感想

レビー小体型認知症

レビー小体型認知症は、脳全体にレビー小体といわれる異常物質が沈着することにより生じます。病態の原因は不明です。

【特徴】

幻視症状が特徴、ケアとしては、幻視の見えやすい環境を減らし、視覚以外へ注意をそらすなどの対応が適切。例えば、「壁に服をかけない」「壁紙をシンプルなものにする」「部屋を暗くしない」などです。また、初発症状として「レム睡眠行動障害(睡眠中に見る夢の内容を行動がする睡眠障害)」が生じることが多いです。パーキンソン症状も進行とともに発症します。

パーキンソン症状として体の全体の動きが悪くなります。パーキンソン症状は以下の通りです。

①足がすくんだようになり、最初の1歩が踏み出しにくくなります

②小刻み歩行

③前傾姿勢

④急に止まれず突進するように歩いたりする

④転倒を繰り返す等の症状が見られます

⑤自然の景色が見えてくるなど、現実的で繰り返し起こる幻視体験

頭がはっきりとしている状態とぼーっとしている状態が入れ替わる認知機能の動揺

⑦失神

⑧症状の日内変動

⑨一過性の意識障害

上記の症状が見られます。また、誤嚥性肺炎を合併することも多い。

また、パーキンソン病については違うページにも詳しくまとめていますので、下記のページを参考にしてください。

≪令和4年度介護福祉士国家試験を介護福祉士が解説をします!レッスン73「発達と老化の理解〜脳と神経の疾患〜」≫

【治療】

アルツハイマー型認知症の治療薬でも使われるドネペジル塩酸塩(アリセプト)での効果があります。

前頭側頭型認知症(ピック病など)

【特徴】

前頭葉と側頭葉に限定して脳が萎縮していく疾患です。初期には記憶低下や生活障害は軽度だが、万引き、不精な生活、自分勝手、わがまま、性的行動など、社会ルールや常識的なルールが分からなくなり、人が変わったような行動(脱抑制行動)を繰り返すような人格変化が見られます。また、決まった食事しか取らないなどの決まり事がよく見られる常同行動もあります。進行すると、言葉の意味が理解できないほど症状が見られますが、動作についての記憶は保たれます。見当識障害は無い

【治療】

症状を改善は難しく、進行を遅らせるなどの有効な治療方法もない。

まとめ、感想

今回2つの認知症の内容について触れていきましたがいかがだったでしょうか?

どちらの疾患も原因が不明であり、治療に関しても確実な治療方法が確立されていません。様々な認知症がある中それぞれの症状や特徴をとらえて介護福祉士の試験に挑んでいきましょう。

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