和泉市 実務者研修 カイゴミライズアカデミー

令和4年度介護福祉士国家試験を介護福祉士が解説をします!レッスン114「こころとからだのしくみ〜人間の欲求〜」

どうも。カイゴミライズアカデミーで講師を務めます。河野つなきです。今回は介護福祉士の試験範囲からこころとからだのしくみ」の分野から解説していきたいと思います。

今回解説していく内容は、人間の要求についてまとめていきたいと思います。

目次

・マズローの欲求階層説

・ライフステージの各段階における変化

・まとめ、感想

マズローの欲求階層説

アメリカの心理学者マズローが、人間の要求について、心理学的な視点からアプローチした理論です。

①生理的欲求②安全要求③所属・愛情の要求④承認要求⑤自己実現の欲求の5段階に階層序列化した理論です。段階的により高次の要求充足に向けて動機付けがなされていくものとします。

マズローの欲求階層説は以下の図の通りです。

【基本的欲求(物理的欲求)】

人間を含めた動物全てが持つもの。

《生理的欲求》

生命維持のために身に付けた本能的な要求。食事、睡眠、排泄など。

《安全要求》

安全な場所を求め、生命を維持するための要求。住処の確保など。

【社会的要求(精神的欲求)】

後天的に学習されるもの。

《所属・愛情の欲求》

家族や地域、学校や社会といった集団に帰属したい、愛情に包まれたいという要求。

《承認要求》

自尊心と他者からの承認の要求。人に認められ地位の確保など。

《自己実現の欲求》

自己の才能、能力、可能性を追求し、自らを完成させ、なし得る最善を尽くそうとする要求。

【欠乏欲求と成長欲求】

《欠乏欲求》

マズローの欲求階層説の第1階層から第4階層まで。いずれも外からの物や人によって充足される。

《成長要求》

マズローの欲求階層説の第5階層。自己充足的。欠乏要求が充足されると出現する。

ライフステージの各段階における変化

自己概念とは、自分が誰で、どのような人間かを意識する概念です。自己概念が、ライフステージの段階ごとのからだ・精神の状況、環境、社会、接する人などによって変化します。

ライフステージとは、人間が誕生してから死に至るまでの様々な過程における生活史上の各段階のことをいいます。

乳幼児期、児童期、思春期、青年期、成人期、老年期の段階に分類されます。

【乳幼児期・児童期】

心身とも発達過程にある時期です。強靭性や思考の可逆性に富んでいる。ここでいう思考の可逆性は、ある思考を持ったり、それを考えるのをやめたりすることです。

【思春期・青年期】

子供から大人になる過渡期。からだの第二次性徴、自己同一性の獲得など。

【成人期】

環境の変化が多岐に渡り、連帯感が生じる一方、その環境ごとの義務や責務でストレスも発生します。更年期障害が出現しやすい時期です。

【老年期】

さまざまな喪失体験があります。一方で、経験が蓄積されており、人格が円熟・調和される場合もあります。

※これらのライフステージや、発達段階における理論に関しては違うページでまとめていますので、下記のページを参考にしてください。

≪令和4年度介護福祉士国家試験を介護福祉士が解説をします!レッスン68「発達と老化の理解〜成長と発達〜」≫

まとめ、感想

マズローの欲求階層説は階層図を見てしっかりと覚えれば覚えやすい内容だと思います。これらの段階を得て人間の幸福度= QOL(生活の質)が向上していきます。

逆にこれらの段階を喪失してしまうと幸福度の低下も予測されます。

タグ:,,,

« 前のページに戻る