どうも。カイゴミライズアカデミーの講師を務めます。河野つなきです。今回は介護福祉士の試験範囲から「こころとからだのしくみ」について解説していきます。今回、解説していく内容は基本的な姿勢についてまとめていきます。
目次
・基本的な姿勢
基本的な姿勢
人間の生活に必要な基本姿勢は、臥位、座位、立位です。休息(リラックス)のために姿勢、覚醒させるための姿勢など生活場面に応じた姿勢があります。
【姿勢の種類】
姿勢は、大きく「臥位」「座位」「立位」に分けられます。休息を取るときには、臥位または立位になるなど、場面で姿勢が変わります。
それではそれらの姿勢について説明していきます。
【臥位】
頭部、体幹、四肢がベッドや床と接する部位が多いので最も安定しやすい姿勢である。仰臥位(仰向け)から側臥位(横向き)になることを「寝返りを打つ」といい、寝返りをうてるか否かは自立度(寝たきり度)の判定基準の1つになっている。
障害高齢者の日常生活自立度(寝たきり度)判定基準に関しては、違うページで詳しく解説していますので、下記のページを参考にしてください。
≪令和4年度介護福祉士国家試験を介護福祉士が解説をします!レッスン66「介護過程〜日常生活自立度〜」≫
【座位】
臥位から起き上がった姿勢が座位になる。頭部や体幹が座面から離れる分、からだの重心が高くなる。バランスを崩しやすい場合は、背もたれや肘置きなど、外部からバランスを補助するような設定にする。
【立位】
座位から立ち上がると立位になる。体重を支える面積が狭く、重心位置が高くて不安定であるため、からだ全体を使ってバランスを取る必要がある。立位を保持するために、抗重力筋の活用、適切なバランス反応が条件になる。高齢者は、特に足関節周囲での姿勢調整能力が低下するため、ふらつきが大きくなるといわれる。
※抗重力筋とは、重力に抵抗して姿勢を保持するために働く筋肉のことです。脊柱起立筋や股関節・膝関節の伸筋群、足関節の底屈筋群などがある。
まとめ、感想
このように基本的な姿勢は目的に応じて変えておく必要があります。
また、寝たきりの利用者に対しては適切な体位変換を行い、同じ部位への圧を避け、褥瘡予防をすることも必要です。移動行為は、基本的に重力に抵抗する動作だといえます。