和泉市 実務者研修 カイゴミライズアカデミー

令和4年度介護福祉士国家試験を介護福祉士が解説をします!レッスン136「こころとからだのしくみ〜入浴の効果〜」

どうも。カイゴミライズアカデミーで講師を務めます。河野つなきです。今回は介護福祉士の試験範囲からこころとからだのしくみ」について解説していきます。

今回は入浴の効果についてまとめていきますので、どうぞご参考にしてください。

目次

・入浴の効果

・湯の温度とからだの変化

・まとめ、感想

入浴の効果

入浴により、次のような物理作用が働き、様々な効果が現れます。

【温熱作用】

①皮膚の毛細血管や皮下の血管が拡張し、血行が良くなる

老廃物が排泄されやすくなる。

内臓の働きが活発になる。

④腎臓の働きが活発になり、利尿作用を促す

【静水圧作用】

血液循環が促進される。

②下肢の血液が心臓に戻りやすくなり、むくみを軽減する。入浴すると静水圧作用によって、からだが一回り小さくなるほどの水圧を受け、下肢の浮腫も軽減されます。

心肺機能が促進される。

【浮力作用】

①体重による筋肉や関節への負担が軽減される。

②からだの負担が軽減されることで、精神的にリラックスする。

湯の温度とからだの変化

湯の温度によって、体に与える影響は異なります。中温(38〜41℃)での入浴が一般的です。

【中温(38〜41℃)】

《自律神経》

副交感神経を刺激

《心臓の動き》

抑圧

《血圧》

低下

《腎臓の働き》

促進

《腸の働き》

促進

《筋肉の働き》

弛緩

《脳》

リラックス


【高温(42℃以上)】

《自律神経》

交感神経を刺激

《心臓の動き》

促進

《血圧》

上昇

《腎臓の働き》

抑制

《腸の働き》

抑制

《筋肉の働き》

収縮

《脳》

興奮

まとめ、感想

入浴は心身機能を高めるとともに、身体を清潔に保ち、QOLを高めます。このように、入浴の効果をしっかりと理解し入浴介助に取り組んでいきましょう。また、入浴介助も正しく行うことが利用者の精神的な安定にもつながります。安心・安全を心掛けた支援が必要ということです。

入浴介助に関しては、違うページで詳しくまとめていますので、下記のページを参考にしてください。

≪令和4年度介護福祉士国家試験を介護福祉士が解説をします!レッスン53「生活支援技術〜入浴介助〜」≫

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