和泉市 実務者研修 カイゴミライズアカデミー

「記憶と感情の仕組み」大阪介護の学校実務者専任教員が解説

ここでは人間の記憶のプロセスについて深く学ぶことにより、それを前提とした感情の仕組みや物事に対する意欲や動機付けについて解説していきます。この内容は介護関連の資格取得時のカリキュラムにもよく含まれています。また、介護福祉士の試験の範囲でもよく出題されやすい傾向にありますので、今後介護の資格を取得したい方、そして、介護福祉士の国家試験にチャレンジする方にも活用できるページです。

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それではまず「記憶の仕組み」について解説していきたいと思います。

記憶の仕組み

人は何かを学び(学習)、学んだことを覚え(記憶)覚えた事に基づき考え(思考)行動をします。特に子供の頃は学習や記憶を通じて身の回りの出来事に対する理解が深まり、徐々に論理的思考によって物事を考えることができるようになります。まずは記憶のプロセスについて解説します。

記憶のプロセス

記憶とは、過去の出来事を保存し、必要に応じて取り出すことまでの過程ともいえます。そんな過程には次の3つのプロセスにより成り立っています。

【プロセス1:記名

情報を覚える。

【プロセス2:保持

情報を保存する。

【プロセス3:想起

必要な情報を取り出す。

記憶の分類

記憶は、記憶できる時間の量や長さによって「感覚記憶」短期記憶」「長期記憶」の3つに分類することができます。それではその3つの記憶について解説していきます。

【感覚記憶】

感覚的に記憶として残るもの。すぐに忘れてしまう。例えば目的地まで向かうまでの間の信号の色など

【短期記憶】

数秒から数分覚えている記憶側頭葉の奥深くにある海馬という器官に保存されます。短期記憶とは例えば、他の人から電話番号を伝えられて、次のダイヤルを鳴らすまでの記憶など

【長期記憶】

年単位で覚えている記憶短期記憶を繰り返すことにより大脳皮質に保存されます。長期記憶とは例えば、自分の出身地や生活歴など

長期記憶の分類

長期記憶にも様々な性質があり「手続き記憶」「意味記憶」「エピソード記憶」の3つの分類に分けることができます。それではその3つの長期記憶について解説します。

【手続き記憶】

繰り返し練習したりすることで習得した、技術や技能についての記憶です。例えば自転車の乗り方やお箸の使い方など、高齢者になっても保持されていることが多いからだで覚える記憶

【意味記憶】

学習や作業によって得られる一般的な知識に関する記憶です。掛け算によるくくを覚えることや物の名前などが含まれます。

【エピソード記憶】

個人的な体験や出来事に関する記憶です。加齢によってその機能が最も低下しやすい長期記憶です

意欲と動機付け

人は物事に対して何かを感じたときに喜び、怒り、悲しみ、驚きといった感情を示します。こういった感情をしっかりと把握し、意欲を引き出し動機づけることが介護現場でも必要ではないでしょうか。自発的に何かに取り組もうという意欲を引き出す方法は外部からの刺激と内部からの刺激の2つの方法があります。この意欲を高めるためにはどのような形で動機付けを行っていくのか2つの方法を前提に考えていきましょう。

「外部」と「内部」からの動機付け

【外発的動機付け】

賞賛報酬などにより意欲を高め動機づける方法です。

【内発的動機付け】

自分自身の興味好奇心をかき立てて、それが動機となり意欲を高まります。

動機付けと適応

適応とは、欲求が満たされることにより自分自身の状態や前の環境に調和することができた状態をいいます。適応することで活動範囲を広げることも可能となります。この適応につながる欲求は様々な意欲や動機付けが関連します。なぜなら自分自身が行動しなければ欲求は満たされず適応規制が働かないからです。

そんな欲求に関しても、介護福祉士国家試験の試験範囲でもあります。この知識に関しては違うページに詳しくまとめていますので、下記のページを参考にしてください。

【マズローの欲求5段階層説】

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