和泉市 実務者研修 カイゴミライズアカデミー

令和4年度介護福祉士国家試験を介護福祉士が解説をします!レッスン81「発達と老化の理解〜循環器系の疾患〜」

どうも。カイゴミライズアカデミーで講師を務めます。河野つなきです。今回も介護福祉士の試験範囲の中から発達と老化の理解」について解説していきます。今回、解説していく内容は人間の身体でも重要な役割を行う「循環器系の疾患」について解説していきたいと思います。

目次

・不整脈

・動脈硬化

・狭心症

・心筋梗塞

・心臓弁膜症

・心不全

・まとめ、感想

不整脈

【特徴】

心拍数やリズムが一定でない状態のことをいいます。通常よりも少ないのを「徐脈」、多いものを「頻脈」いいます。加齢とともに増える不整脈には、心房が細く不規則に震えてで頻脈性不整脈になる状態になる心房細胞」になりやすい。またそれにより脳塞栓を引き起こしやすくなります。

脳塞栓に関しては、違うページに詳しくまとめていますので下記のページを参考にしてください。

≪令和4年度介護福祉士国家試験を介護福祉士が解説をします!レッスン73「発達と老化の理解〜脳と神経の疾患〜」≫

【原因】

加齢、ストレスなど

【症状】

急な失神状態、強い息切れ、突然の動悸には要注意です。

【治療方法】

薬物療法、カテーテルアブレーション、ペースメーカー

※カテーテルアブレーションとは、足の付け根や首の静脈などの太い血管から心臓内にカテーテルを入れて、不整脈を引き起こす部分を高周波電流で焼き切る治療方法です。

動脈硬化

【特徴】

動脈の内側の壁が肥厚し、硬化した状態のことをいいます。進行すると、脳梗塞や心筋梗塞などを引き起こす可能性が増加します。

【原因】

脂質異常症、糖尿病、高血圧、喫煙、加齢など

【症状】

ほとんどの自覚症状がなく、進行することにより起こる症状により症状が現れます。

【治療方法】

食事療法、運動療法、薬物療法

狭心症

【特徴】

心筋に酸素などを供給する冠状動脈が一時的に狭くなることによって、心筋が酸素不足を起こす状態により発症します。

運動時に引き起こされる「労作性狭心症」夜間や安静時に冠状動脈の痙攣によって起こる「安全時狭心症」があります。

新規に発症した狭心症や狭心発作が増悪するタイプを不安定狭心症」と呼ばれ、心筋梗塞へ移行する危険性が高いため予防が大切です。

【原因】

動脈硬化症など

【症状】

胸痛、胸部圧迫感

【治療方法】

発作時はニトログリセリンの舌下投与、薬物療法、手術

心筋梗塞

【特徴】

冠状動脈が閉塞し、その先に血液が行かなくなることにより、心筋の壊死、ポンプ機能の低下を引き起こすします。心筋梗塞の胸痛は、狭心症とは違いニトログリセリン舌下投与しても痛みは消失しません。また、急性の心筋梗塞は狭心症に比べても胸痛が強い傾向にある。

【原因】

動脈硬化症

【症状】

突発的で30分以上続く強い胸痛や呼吸困難など。高齢者は自覚症状がないこともあります。

【治療方法】

薬物療法、冠状動脈形成術、冠状動脈バイパス術など

心臓弁膜症

【特徴】

心臓内の便に障害が起きたために、血流が悪くなったり、逆流したりする状態のことをいいます。高齢者には、大動脈弁狭窄症、僧帽弁逆流性が多く見られます。特に大動脈弁狭窄症は、失神や突然死の原因となることもあるので注意が必要です。

【原因】

心臓部の障害、動脈硬化症など

【症状】

動悸、息切れ、胸痛、呼吸困難等の症状が見られます。軽症の場合は自覚症状がないこともあります。

【治療方法】

食事療法、薬物療法、手術など

心不全

【特徴】

様々な原因により、心臓のポンプ機能が低下し、臓器が必要とする血液を十分に送り出すことができないために発症します。

【原因】

心筋梗塞、狭心症、心臓弁膜症、高血圧など

【症状】

息切れ、倦怠感、下肢の浮腫、尿量の減少、チアノーゼの出現、体重増加等の症状が見られます。心臓に疾患を抱えている高齢者は、夜間に急激に呼吸困難を起こすことがあります。

【治療方法】

薬物療法、ペースメーカー

まとめ、感想

今回、解説した疾患は特に生活習慣病と深く関わりのある疾患が多かったのではないでしょうか?日ごろの食事や運動、喫煙やアルコールなどが原因によりさらにリスクの増加が考えられます。

生活習慣病に関しては違うページで詳しく分かれていますので下記のページを参考にしてください。

≪令和4年度介護福祉士国家試験を介護福祉士が解説をします!レッスン72「発達と老化の理解〜高齢者に多い疾病〜」≫

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