和泉市 実務者研修 カイゴミライズアカデミー

令和4年度介護福祉士国家試験を介護福祉士が解説をします!レッスン82「発達と老化の理解〜皮膚系の疾患〜」

どうも。カイゴミライズアカデミーで講師を務めます。河野つなきです。今回も介護福祉士の試験範囲の中から「発達と廊下の理解」について解説していきます。今回解説していく内容は「皮膚系の疾患」についてまとめていきたいと思います。肌は老化や悪い環境、また感染により疾患を起こしやすくなります。それでは各疾患についての説明をしていきたいと思います。

目次

・褥瘡

・老人性皮膚掻痒症

・白癬(水虫)

・疥癬

・カンジダ症

・まとめ、感想

褥瘡

【特徴】

体の一部に体重が持続的にかかり圧迫されることにより血液循環障害が起こることにより褥瘡が発症します。褥瘡は治りにくく、寝たきりの人にできやすい。特に仙骨部にできやすいとされている廃用症候群の1つです。

廃用症候群に関しては、違うページで詳しくまとめていますので、下記のページを参考にしてください。

≪令和4年度介護福祉士国家試験を介護福祉士が解説をします!レッスン72「発達と老化の理解〜高齢者に多い疾病〜」≫

【原因】

体重による骨部分への持続的圧迫、皮膚の湿潤や摩擦、低栄養、浮腫、おむつ内の排泄物による不潔など

【症状】

発赤が初期症状であり、進行していくと疼痛、潰瘍、壊死と進行していきます。

【治療方法】

塗り薬やドレッシング剤の使用、手術。予防策が重要であり、定期的な体位変換、栄養管理、清潔に保つ、床ずれ防止用具の使用などを行います。

老人性皮膚掻痒症

【特徴】

老化に伴う皮脂の減少で肌が乾燥することにより痒みが生じます。痒みの部位が限られる「限局性皮膚掻痒症」と広範囲に痒みが現れる「汎発性皮膚掻痒症」に分けられます。

【原因】

皮膚欠乏症、薬剤、糖尿病、肝硬変、慢性腎不全、老化など

【症状】

かゆみ、皮膚の乾燥など

【治療方法】

外用剤、保湿剤の使用

白癬(水虫)

【特徴】

カビの1種である白癬菌の感染によって起こります。白癬が足の指の間にできると水虫になり、爪にできると爪白癬が発症します。白癬菌は高温多湿の場所で繁殖するため夏場に症状が現れやすい。

【原因】

白癬菌

【症状】

血管拡張や充血により、皮膚が赤くなる「環状紅斑」、水疱、角質増殖

【治療方法】

薬物療法

疥癬

【特徴】

ヒゼンダニが皮膚表面に寄生して起こる伝染性の皮膚疾患。

【原因】

ヒゼンダニ

【症状】

激しいかゆみ、水疱、丘疹(直径1cm以下の隆起した発疹)

【治療方法】

薬物療法。予防策としては、ヒゼンダニは、熱に弱く感染した利用者の衣類やシーツなどは50℃以上のお湯で10分間つけておくと死滅します。

カンジダ症

【特徴】

カビの1種であるカンジタの感染によって起こる皮膚の感染症です。カンジタは、皮膚粘膜に存在しているが、おむつの中、口腔内、液化部など多湿の場所で繁殖しやすい。

【原因】

おむつ、不潔、糖尿病など

【症状】

紅斑、小膿疱(ウミが溜まった皮疹)

【治療方法】

薬物療法

まとめ、感想

皮膚疾患は特にかゆみを伴うものが多く、不衛生などにより発症することが多い傾向にあります。また、感染症により疾患が発症しますので、感染の原因になるものを遮断し、予防策もしっかりと覚えておく必要があります。

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