令和4年度介護福祉士国家試験を介護福祉士が解説をします!レッスン143「こころとからだのしくみ〜死の捉え方〜」
どうも。カイゴミライズアカデミーで講師を務めます。
今回、解説していく内容は「こころとからだのしくみ」
目次
・「死」とは
・死の3徴候
・尊厳死
・終末期の呼吸の変化について
・終末期のからだの変化
・「死」を受容する5段階のこころの過程
・家族のこころ
・まとめ、感想
「死」とは
【生物学的な死】
生命維持活動を行ってきた生体のすべての生理機能が停止し、
【法律的な死】
脳の機能がほぼ完全に失われ、
死の3徴候
心肺停止、呼吸停止、瞳孔散大のことをいいます。最も重要な心臓(循環)、肺(呼吸)、脳(中枢)の3大臓
尊厳死
人工AIや人工呼吸器などの医療装置で延命するのではなく、
事前に本人と家族の意思を確認しておくことが必要である。「
終末期の呼吸の変化について
終末期では酸素や栄養の不足により、
※脳内モルヒネとは、
【チェーンストークス呼吸】
10〜30秒ほど呼吸が止まり、
【肩呼吸】
息をするために肩を動かします。
【下顎呼吸】
下顎を魚のようにパクパクと動かします。
【鼻翼呼吸】
少しでも酸素を取り込もうとし、小鼻を開いて呼吸をします。
終末期のからだの変化
【体温の変化】
血液循環が悪くなり、体温が低下することが多く、
【脈拍と血圧】
脈拍数・血圧どちらも低下する。同時に、心身機能の低下により、
【尿量】
循環機能等の低下が原因で尿量は減少傾向となります。
【意識状態】
意識は低下して、ウトウトした状態が長くなります。この状態は、
【チアノーゼ】
酸素が欠乏することで、皮膚や粘膜が暗紫色になる。
【死前喘鳴】
ゼーゼー、ヒューヒューという音を発しながら呼吸します。
【浮腫】
終末期では、血液循環の低下や体液調整機能の低下により、
【死後の身体的変化】
死亡すると、体には次のような変化が現れます。
①徐々に体温を失う(1時間に1℃位下がり、
②角膜が混濁する。
③死斑(死後に血液がからだの下にたまることで生じる、
④筋肉が弾力を失い、硬化して死後硬直が出現します。
⑤水分の蒸発とともにからだが乾燥していきます。皮膚・粘膜・
なお死亡とは、医師が死を診断した時点である。
「死」を受容する5段階のこころの過程
キューブラー・ロスは、「死の受容段階」を、5段階に理論化しま
【第1段階:否認】
死の運命の事実を拒否し否定する段階。
死の宣告のショックに対する自己防衛が働く。
【第2段階:怒り】
否定しきれない事実を宿命だと自覚した段階。
「なぜ私が」という問いかけと怒りが生じる。
【第3段階:取引】
奇跡への願いの気持ちを表す段階。
信仰している神への祈願など。
【第4段階:抑うつ】
気持ちが滅入ってしまう段階。
精神的な落ち込み。
【第5段階:受容】
死を受容し、こころにある平安が訪れる段階。
静かに受け入れられるようになる。
家族のこころ
大切な人を失った家族には、悲観反応が見られます。
終末期のケアや遺族に関する内容は、
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まとめ、感想
死が近くなると、バイタルサイン(呼吸、体温、循環、意識状態)