【自立に向けた移動介護】介護福祉士試験範囲を大阪介護の学校講師が解説
移動は、食事や入浴、排泄など、
移動が可能になれば、活動範囲や生活圏の広がりも考えられ、
この内容は介護福祉士国家試験のカリキュラムでは「
現在、カイゴミライズアカデミーでは介護福祉試験対策を開講し、
ボディーメカニクス
ボディーメカニクスとは、
ボディーメカニクスの原則
①支持基底面積を広くとり、重心を低くする
②利用者に重心を近づける
③からだを捻らず肩と腰を平行に保ち、
④大きな筋群を活用して、負担を少なくする
⑤てこの原理を使い、利用者のからだを移動させる
⑥利用者のからだを小さく中心にまとめ、
⑦持ち上げないで水平に引くように移動する
体位の種類と体位変換
体位の種類
体位変換は、寝たきりの状態が続いている方の褥瘡予防や、
【仰臥位】
仰向けの体位です。体位の中でも支持基底面が1番多く安定してい
【側臥位】
横向きの体位です。からだの左右のどちらかを下にします。
【腹臥位】
うつぶせの体位です。頭部は負担のない状態で横に向けます。
【半座位(ファーラー位)】
頭部と上半身を45度に起こした体位です。
【端座位】
ベッドの端に腰をかけた体位です。
【起座位】
上半身を90度に起こし、
移動時の介助
端座位から立位に向けた介助
片麻痺のある利用者の立ち上がり(立位)を介助する場合、
仰臥位から側臥位への体位変換(片麻痺のある場合)
例えば、右片麻痺の利用者を左側臥位にする場合、
利用者の体を小さくまとめ③膝→腰→肩の順に、
この時に枕から頭が落ちないように枕は側臥位にする前に移動する
歩行の介助(片麻痺のある場合)
杖を使用することにより支持基底面積が広がり、
【平地での杖歩行】
まず杖歩行には「2動作歩行」と「3動作歩行」があります。
2動作歩行は3動作歩行よりも速く歩行ができます。しかし、3動
《2動作歩行》
①杖と患測を同時に出す→ ②健側を出して足を揃える
《3動作歩行》
①杖を出す→ ②患側を出す→ ③健側を出して足を揃える
【階段での杖歩行】
階段を上り下りする場合は杖歩行の手順が異なります。
《階段を上る時》
①杖を出す→ ②健側を出す→ ③患側の足を引き上げて揃える
《階段を下りる時》
①杖を出す→ ②患側を出す→ ③健側を出して足を揃える
歩行の介助(視覚障害のある人)
視覚障害のある方の歩行介助として介護者の立ち位置は利用者の「
【視覚障害者のある方の誘導方法】
①電車やバスの乗り降りは介護者が先に降りる
②自動車の場合は、利用者が先に乗り、介助者が先に降りる
③駅のホームの点字ブロックは、
④エスカレーターの乗り降りは、介助者と利用者が同時に行う
⑤階段の乗り降りは、一旦停止し状況を説明してから行う
⑥利用者から一時離れる時は、
車いすの移動介助
車いすの介助では、
【場面ごとの車いすの介助ポイント】
《端座位から車いすへの移乗》
①利用者の健側、ベッドに対して20〜45度の位置に車いすを配
②スライディングボードを活用し、
③移乗した後は足がフットサポートに乗っていることを確認する
《段差や下り坂での介助》
①段差を上る時は「前向き」、降りるときは「後ろ向き」
②下り坂は後方を確認しながら後ろ向きで移動する
《エスカレーターやエレベーターでの介助》
①エスカレーターは上る時は「前向き」、降りるときは「
②エレベーターは乗る時は「後ろ向き」、降りるときは「前向き」
《砂利道・踏切での介助》
①キャスターを浮かせて移動する
歩行のための福祉用具
歩行は、移動に欠かせない手段であり、
それではどのような歩行を介助するための福祉用具があるのか紹介
【T字杖】
比較的、歩行の安定している人が使う杖
【多点杖】
他の杖と比べ接地面が広く、
【ロフストランドクラッチ】
前腕を固定できるため、握力の弱い人に適している杖
【プラットホームクラッチ】
関節リウマチなどで手指・
【歩行器】
両手を使い、4脚の用具を動かして移動する物で杖よりも安定性が
【歩行車】
4つの車輪が付いており、押して動かせる用具。
【シルバーカー】
足元の不安定な人が両手で押して使用し移動する。
【ウォーカーケイン(歩行器型杖)】
片手で操作できる杖と歩行器の中間にあるような用具。